共産・志位委員長「日本の政治を変えるのは共闘しかない。この道を断固進めたい」と言いつつも、維新国民について「与党の補完勢力」
参院選を振り返り、日本共産党の志位和夫委員長が野党共闘について「共闘を進める上ではいろいろな課題を残したと思っている」「今後に課題を残しているが、日本の政治を変えるのは共闘しかない。この道を断固進めたい」と語った。
志位氏は野党共闘について「だいたい半分の1人区では一本化ということでできた」と評価したが、その1人区の結果が自民党の28勝4敗。
共産党の志位和夫委員長は10日、文化放送に出演し、同日投開票の参院選での立憲民主党などとの野党共闘について「(改選)1人区の共闘を進めてきた。だいたい半分の1人区では一本化ということでできた。ただ、共闘を進める上ではいろいろな課題を残したと思っている」と述べた。
引用元 共産・志位和夫委員長「野党共闘、課題残した」 参院選受け
志位氏はテレビ東京番組で「今後に課題を残しているが、日本の政治を変えるのは共闘しかない。この道を断固進めたい」と述べた。
記者会見でも次のように述べていた。
一、野党共闘については、今度の選挙でも野党共闘が成功するように、総選挙の結果を踏まえて最大限の努力をしてまいりました。結果として32の1人区のおよそ半分で野党の候補が1人に絞られ、さまざまな形で野党共闘が取り組まれました。その中で勝利を勝ち取った選挙区もいくつか生まれました。とくに大激戦となった沖縄で「オール沖縄」のイハ洋一さんの勝利を勝ち取った意義は大きなものがあります。
ただ、課題を残したことも事実だと思います。今度のたたかいのなかで良かった点とともに問題点も率直に議論して、次の方向をみんなで探求する、そして前途を開拓する努力をしていきたいと思っております。
やはり日本の政治を変えるには共闘しかないと強く確信しております。困難はあっても市民と野党の共闘を発展させるという立場で今後の政治に臨みたいということを申し上げておきたいと思います。
確かに、与党に対抗するには野党が一つにまとまる必要がある。そのはずだが、志位氏は日本維新の会と国民民主党について「与党の補完勢力と考えている」と選挙前の考えを依然として持ち続け、今後も連携しないという。そんなことを言っている場合ではないと思うのだが。。。
また日本維新の会と国民民主党については「私たちは野党ではなくて、与党の補完勢力と考えている」と述べ、この2党との連携は今後も行わないとの考えを示した。
もちろんこれは日本維新の会と国民民主党も同じ意見だろう。両党とも共産党との連携は考えていない。
参院選の結果を振り返ると、日本維新の会は議席を倍増させ、立憲民主党を脅かす存在になり、国民民主党は議席こそ減らしたが比例票は衆院選よりも増やしている。それに比べ、立憲民主党と共産党は議席数も比例票も減らしている。今後の野党共闘を考えると両党の存在は無視できないはずだ。むしろ、立憲民主党が維新国民と連携を図り、共産社民を切り捨てる方がまとまると思うし、有権者からの支持も受けやすく与党にとっては脅威だろう。ただ、立憲民主党が日本維新の会とバチバチの関係であるうちはまとまることはないだろうが。
それと、なぜ今回の野党共闘が大敗したのかと言えば、やはり国民が現実的に安全保障について考え始めた結果だと思う。戦争回避には外交しかないと訴える立憲民主党や共産党よりも、国防を充実させてほしいという有権者の考えが選挙結果に表れたのだと思う。
ちなみに、志位氏の進退についてだが、党大会に委ねるという。
共産党の志位和夫委員長は10日、日本テレビ番組で、同日投開票が行われた参院選の結果を受け、自身の進退を問われ「党大会で決めること。私は夢中でやってきた。22年務めているが、大会でまた選んでいくことになる」と語った。
まだまだ志位委員長体制が続きそうだ。