各国から安倍元総理への弔問の希望殺到 弔意メッセージは259の国・地域など1700件以上
安倍元総理の弔問の希望する各国の問い合わせで外務省が対応に追われていることを産経新聞が報じた。
前例がないほどの希望の数のようだ。中には「今から飛行機に乗っていいか」という連絡もあったようで、外務省は「少し待ってほしい」伝え、混乱ぶりがうかがえる。
安倍元総理の外交の成果がこのような形で表れた。
参院選の街頭演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相への弔問を希望する各国からの連絡が殺到し、外務省が対応に追われている。政府は各国要人らが参列できる大規模な葬儀を検討しているが、葬儀の形式や招待者の対象範囲をめぐっては「参考になる前例がない」と頭を悩ませている。
海外からの弔問は、すでにブリンケン米国務長官が岸田文雄首相を官邸に表敬訪問したほか、台湾メディアによれば、頼清徳副総統が安倍氏の自宅を訪れた。トランプ米前大統領も葬儀参列を検討していると報じられている。
外務省幹部は「多くの国から弔問の連絡があり、中には『今から飛行機に乗っていいか』という連絡もあったが、『少し待ってほしい』と伝えている」と明かす。ただ、政府は葬儀の形式を検討中で、外務省幹部は「誰に葬儀の案内を出すかなど政府の大方針が決まらないと動けない」と語る。
一方、各国要人が集結すれば、日本は〝弔問外交〟の場となる。自民党の河野太郎元外相はツイッターに「日本外交を引っ張って来られた安倍元首相らしく、政府主催のご葬儀の式典とすることで、来年のG7(先進7カ国首脳会議)の前にもう一つ、日本での外交の舞台をつくるべきです」と書き込んだ。
安倍氏は「自由で開かれたインド太平洋」を提唱するなど、各国から高い支持を得た。葬儀は国際社会に名を残した安倍氏を弔うとともに、各国の結束を再確認する場にもなりそうだ。
安倍元総理への弔意を示すメッセージが259の国・地域など1700件以上寄せられたと林芳正外相は明かした。
林芳正外相は12日の記者会見で、参院選の応援演説中に銃撃され、死亡した自民党の安倍晋三元首相への弔意を示すメッセージについて、これまでに259の国・地域や機関などから計1700件以上寄せられたと明らかにした。
林氏は「安倍元首相が外交において残された大きな足跡を改めて感じている」と述べた。その上で、「国際情勢が大変厳しい中で、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けた取り組み、平和安全法制の整備などわが国、そして世界の平和と安定のために努力をされ、その礎を築かれた」と強調。「安倍元首相の遺志を継いで岸田文雄政権として国際社会の平和と繁栄を実現すべく、取り組んでまいりたい」と語った。
数日前に国葬についてネット上で物議になったが、これだけの海外の反応を見れば国葬を前提に検討すべきだと思う。
松野博一官房長官は葬儀について「多大な功績を残した元首相であり、敬意を表して対応を検討すべきだ」としつつ、「現時点で決定していることはない。過去の例や遺族の意向も踏まえ、今後検討していきたい」と述べたが、自民党内からは国葬を求める声もあがっているようだ。(参考)
河野太郎氏が弔問外交について触れているが、安倍元総理の葬儀で各国要人が終結し、世界平和について語られるのなら安倍元総理の生前の努力が報われるのではないだろうか。