参院選受け、立民内から泉代表と執行部に対する不満の声が相次ぐ 一方、共産・志位委員長は「次の選挙で勝っていく」と続投意思示す
参院選での議席減を受け、立憲民主党内からは泉健太代表と執行部に対して不満の声が相次いでいるそうで、執行部の刷新を求められているようだ。
立憲民主党が19日に開いた常任幹事会では、参院選の敗北を受け、出席者から執行部の刷新を求める声など執行部への批判が相次ぎました。
立憲民主党 泉健太代表
「党本部として今回の参議院選挙、現有の議席からその議席を維持することができず、獲得をできなかったということを、まずもって皆様にお詫びを申し上げます」泉代表は、19日に開いた党の常任幹事会の冒頭で、このように述べ、参院選で議席を減らしたことについて陳謝しました。一方、会合では執行部の刷新を求める声や、泉代表が掲げた「提案路線」について疑問を呈する声が出るなど、執行部への批判が相次ぎました。
こうした声に対し泉代表は、8月中旬をめどにまとめる予定の参院選総括を「とにかくしっかりとやらせていただきたい」と述べるにとどめました。
参院選後の記者会見では、泉代表は代表辞任を否定し、執行部の刷新も検討していないとしていた。しかし、このまま何も変化なしでは党内からの反発はますます強くなるだろう。
一方で、同じく議席を減らした共産党の志位和夫委員長は続投の考えを示し、「比例で議席と得票を減らしたのは責任を痛感しております。私としては強い党を作って、次の選挙で勝っていく。日本の政治を良くしていく、という所で責任を果たしたい」と述べていた。
参議院選挙で議席を減らした共産党の志位委員長は、委員長を続投する考えを示しました。
共産党・志位委員長:「比例で議席と得票を減らしたのは責任を痛感しております。私としては強い党を作って、次の選挙で勝っていく。日本の政治を良くしていく、という所で責任を果たしたい」
共産党は、参院選で比例票が目標の650万を下回り、およそ362万にとどまりました。
その結果、改選6議席から4議席に減らし、非改選と合わせて11議席となりました。
志位委員長は共産党のトップを22年近く務めています。
15日、共産党が創立100周年を迎えることについては「平和と民主主義を目指し、どんなに強大な権力であろうと正面から立ち向かってきた歴史だ」と強調しました。
党の名前を変える可能性について問われると「これから先100年もこの名前で戦っていくだろう」と述べました。
共産党から志位氏への不満があまり聞こえてこないのが不思議なところだ。この辺が立憲民主党と共産党の違いなのかもしれない。
しかし、自民党が民主党から政権を奪取して以降、共産党は議席を減らし続けているのも事実だ。
(NHK「“革命”いまだならず 共産党100年 志位委員長に問う」より)
志位氏は「これから先100年もこの名前で戦っていくだろう」と述べているが、現状に危機を感じていないようで100年先も存続できるだろうか。