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立憲民主党「追悼演説は他党の議員が行うのが通例」→1998年1月の申し合わせは、どうするの??

安倍元総理の追悼演説について、通例に則り、立憲民主党が行うべきと西村幹事長が主張している。西村幹事長は「通例!通例」と主張しているが、1つ肝心なことを忘れている。それは、1998年1月に衆議院議院運営委員会での申し合わせだ。

その申し合わせでは「遺族の意思を尊重」して演説者を決めるとしているのだ。通例と言っているが、自分に都合の良いことだけを主張せず、この申し合わせについても是非見解を披露してもらいたい。

申し合わせでは「遺族の意思を尊重」となっています!

何でもかんでも批判すれば良いと思っているのが立憲民主党なのか??
西村幹事長は「追悼演説は他党の議員が行うのが通例だ。自民党のための追悼演説なのかと言わざるを得ない。再考してもらわなければならない」と反発している。(参考

西村幹事長が主張の根拠にしているのが「通例」だ。しかし、だ。西村幹事長は知らないのか、それとも意図して言及していないのか定かではないが、追悼演説についての政党間での申し合わせがあるのだ。

追悼演説を甘利氏が行う方向になったのは、安倍氏の盟友の登壇を遺族が望んだためだ。野党は国葬開催への反対に加え、追悼演説の人選にも反発している。

党関係者によると、安倍氏の事務所が昭恵夫人の意向を確認したところ、甘利氏の登壇を希望したという。衆院議院運営委員会理事会は1998年1月、「遺族の意思を尊重」して演説者を決めると申し合わせている。自民の高木毅国会対策委員長は26日、国会内で記者団に「何よりも遺族の思いが尊重されるのがふさわしい」と語った。


(高木毅国対委員長  出典 自民党)

引用元 昭恵夫人が「盟友」の登壇希望…安倍氏追悼演説に甘利氏

この衆議院議院運営委員会でなされた申し合わせを踏まえた上で、西村幹事長は「通例」を主張しているのか?

西村幹事長が「通例」を主張する限り、この申し合わせとは決定的な齟齬が生じる。

「通例」と主張するならば、是非、西村幹事長にはこの「通例」、申し合わせについての見解を述べてもらいたい。仮に不都合なことに触れないと言うのであれば、立憲民主党の党勢回復はさらに遠のくに違いない。

西村幹事長は違うと信じたいが、不都合なことを直視しないように思える立憲民主党所属の国会議員もいる。蓮舫氏だ。

蓮舫氏は、先ほどの申し合わせについて言及した記事を添付してTWITTERに次の投稿を行っている。

蓮舫氏は「首相や首相経験者が亡くなった場合、野党第1党の党首が演説を読む通例さえも無視。」と主張しているが、1998年1月の申し合わせについては、無視するつもりなのか。

またこの蓮舫氏の主張を素直に受け取れば、「国葬は反対するが、追悼演説はやる」とも読み取れる。

蓮舫氏は、添付した記事の内容を確認していないのか。これまでも事実確認が疑わしいと思われることは度々あった。

西村幹事長と蓮舫氏は、国葬そして追悼演説について積極的に反対の姿勢を示しているが、党首の泉代表は「元総理への追悼なら与野党を関係なく総理・議長経験者による演説にすべきです。」(参考)と演説者には疑問を呈しながらも、追悼演説自体については賛成と読める投稿をTWITTERにしている。


(出典 衆議院インターネット審議中継)

発言者によって言っていることがまるで違う立憲民主党は、個人商店の集まりのようだ。泉代表には是非、党内の意見を取りまとめ、秋の臨時国会で追悼演説を行える方向に指導力を発揮してもらいたい。そしてこんなくだらない議論に国会の貴重な時間を使わないでいただきたい。これこそお金と時間の浪費でしかない。

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