事業者に不安広がるサハリン2の接収!萩生田経産相が権益維持について「(アメリカの)理解を得られたと思っている」と交渉成立を示唆!!!
ロシアによるウクライナ侵攻の影響が我国にも及んでいる。その最たる例の1つがエネルギー価格の高騰だ。
このエネルギー価格の高騰を抑制する為に、岸田政権はサハリン2の権益を守る覚悟を示し続けている。プーチン大統領がサハリン2接収の大統領令に署名して以降、我国の事業者からは不安視する声が聞こえている。
こうした状況を打開する為に、ワシントンを訪問していた萩生田経産相はアメリカ側と交渉を進め、「理解が得られたと思っている」と今後も権益維持の方針を明らかにした。
ここでも発揮された岸田政権の交渉力。危機的状況を脱する為にも国際社会との更なる交渉に期待だ。
事業者から漏れる不安視する声。萩生田経産相がアメリカ側と交渉!!
ロシアがウクライナに侵攻して以降、欧米各国と我国は揃って経済制裁に踏み切った。その経済制裁に呼応する形で、ロシアはエネルギーを戦略に加え、欧米、そして我国と対峙している。
そのロシアのプーチン大統領が我国の重要な権益であるサハリン2の接収に踏み切った。このプーチン大統領の行動について、国内の事業者からは不安を訴える声が報道されている。
ロシア極東の天然ガスの開発プロジェクト「サハリン2」をめぐって、ロシアのプーチン大統領が事業主体を新たに設立するロシア企業に変更するよう命じる大統領令に署名したことについて、東京ガスの南琢執行役員は、天然ガスの調達に影響が出ないよう政府や業界団体と連携して取り組む考えを示しました。
日本の大手商社が権益を持つ「サハリン2」をめぐっては、ロシアのプーチン大統領が先月、事業主体を新たに設立するロシア企業に変更するよう命じる大統領令に署名したことで、今後のガス供給への影響が懸念されています。
(略)
東京ガスだけがサハリン2の行方を不安視しているのではない。中部電力はサハリン2を失った場合、割高なLNGを調達することになり、費用膨らみ、業績悪化が懸念されるとしている(参考)。
こうした声に反応したのが岸田政権で、エネルギーを所管する萩生田経産相だ。萩生田経産相は、日米経済政策協議委員会に出席する為、ワシントンを訪問していた。その日米経済政策協議委員会後の記者会見で次のように語った。
訪米中の萩生田光一経産相は29日午後に首都ワシントンで記者会見し、極東ロシアの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」について、権益を維持する方針を改めて米国側に伝えたことを明らかにした。
萩生田氏は「撤退すれば第三国に権利を譲ることになってロシアは莫大な利益を得ることになる。我々としては経済制裁の意味を含めて現状維持したいと改めて説明し、理解を得られたと思っている」と語った。
(出典 経済産業省公式TWITTER)
なんと萩生田経産相は、日米経済政策協議委員会の場で、我国の立場をアメリカ側に説明したのだ。そしてサハリン2の権益維持についてアメリカ側から「理解を得られたと思っている」と語ったのだ。
アメリカ側を前にしても怯むことなく、我国の立場を説明し、権益維持が図れるのは交渉力の賜物だ。
今後、サハリン2の権益を維持したとしても、エネルギー価格の高騰対策が終わったわけではない。
岸田政権には、今回見せた交渉力を今後も発揮し、国際社会の中で指導力を発揮してもらいたい。
(出典 外務省)