安倍元総理の卓越した戦略が結実した対フランス外交!!→この実績だけでも国葬に相応しい!!
安倍元総理の功績を称える声が海外からも多く寄せられている。その功績を称えている国の1つがフランスだ。
フランスはインド太平洋地域での活動を活発化させている。そのフランスにいち早く着目したのが安倍元総理だ。第二次安倍政権が発足した翌年の2013年には、オランド大統領(当時)の国賓訪日を実現した。
その国賓訪日を果たしたオランド大統領との間で「日仏間協力のためのロードマップ」を締結し、フランスのインド太平洋地域への進出を後押しした。
安倍元総理の外交戦略は、膨張を続ける中国に常に睨みを利かせていたのだ。
安倍元総理が促進したフランスとの協力関係の強化!!!
第二次安倍政権が発足したのが2012年12月。その政権発足から間もなくして、フランスのオランド大統領との首脳電話会談に安倍元総理は臨んだ。
この首脳電話会談で、安倍元総理は日仏関係について踏み込んだ発言をしていた。
本9日,午後4時55分から約15分間,安倍晋三総理大臣は,フランソワ・オランド仏大統領(H.E.Mr.François Hollande, President of the French Republic)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
これに対し,安倍総理から,日仏は,自由・民主主義・法の支配・市場経済など基本的価値を共有する重要な戦略的パートナーであり,対日重視を明らかにしているオランド大統領との間で,国際社会の諸課題について政策協調を進めたいとした上で,以下の3点に言及しました。
(1)近くオランド大統領を日本にお迎えし,日仏両国の新しい協力関係を方向付ける首脳間文書を策定したい。
(2)海洋を中心にしたアジアの安全保障環境について強い関心を持っているフランスとの間で,アジア太平洋地域の戦略環境の変化にどう対応するかにつき,相互理解を深め,連携していきたい。
(出典 外務省)引用元 日仏首脳電話会談(概要)
就任直後の電話首脳会談では、相手方首脳が祝意を表することが外交儀礼になっている。そして通例なら「両国関係を強化」等の一般的な表現が首脳会談では用いられることが多い。
しかし、だ。安倍元総理は、初の電話首脳会談であるにも関わらず、「日仏両国の新しい協力関係を方向付ける首脳間文書を策定したい。」と日仏関係を強化する意思を明白に示したのだ。
そしてこの年の5月。オランド大統領は国賓として訪日を果たし、両首脳は「日仏間協力のためのロードマップ」を発表したのだ。
このロードマップの目標7では太平洋における協力の強化、目標8では安全保障・防衛協力の深化が謳われている。
安倍元総理が掲げた自由で開かれたインド太平洋の理念は、フランスにとっても魅力的に映ったはず。実際、その後フランスはインド太平洋地域へのコミットメントを強め、安倍元総理が総理を退任した後ではあるが、我国、アメリカ、オーストラリアが実施した共同訓練にフランス海軍の艦艇を派遣している。
フランスは強襲揚陸艦「トネール」とフリゲート艦「シュルクーフ」、海兵歩兵(海兵隊に該当する陸軍)で構成された上陸準備戦隊をインド太平洋に送った。いわゆる「ジャンヌ・ダルク作戦」だ。11-16日には米国・オーストラリア・日本と共に連合訓練を実施した。
欧州の中心国家のフランスがなぜインド太平洋地域に関心を持つのか。フランス海軍上陸準備戦隊のジャン-マティユ・レイ海軍少将は中央日報の単独メールインタビューで「フランスは欧州にだけある国ではない。欧州国家であり、インド太平洋国家でもある」と説明した。
(強襲揚陸艦トネールとフリーゲート艦シュルクーフ 出典 フランス軍事省)
フランスがインド太平洋地域で強めたのは、何も海軍の派遣だけではない。安倍元総理が構築した友好関係を契機に、フランスは「インド太平洋戦略」の戦略上のパートナー国として明記するほどになった(参考)。
そして我国も海上自衛隊の練習艦隊が今年の6月にフランス南東部のトゥーロン海軍基地に寄港し、両国の関係の深化を窺わせた(参考)。
安倍元総理が関係強化を図った国は、もちろんフランスだけではない。アメリカ、オーストラリア、インド、イギリス等数多くある。
数多の外交成果を上げた安倍元総理。その功績をメディアにはきちんと報じてもらいたい。そして、だ。こうした安倍元総理の偉業は、国葬こそ相応しいのだ。