拉致被害者の我国滞在を一貫して主張し続け、救出した安倍元総理!!安倍元総理の大功績を忘れるな!!!
安倍元総理が政治家人生を通して取り組んだ課題の1つが北朝鮮による拉致問題だ。当時の小泉総理の訪朝に官房副長官として同行していた安倍元総理。
日朝首脳会談の結果、5人の拉致被害者が帰国することになった。だが外務省幹部は、帰国した被害者を北朝鮮に返すことを主張していたのだ。この外務省幹部の主張に強く反論をしたのが当時の官房副長官の安倍元総理だった。
安倍元総理が政治家人生を通して取り組んだ拉致問題。未だに全面解決に至っていないがそのことを一番悔やんでいるのは安倍元総理自身に違いない。
北朝鮮、そして外務省に対して強硬姿勢を示した安倍元総理!!!
当時、驚きをもって報道された日朝首脳会談の開催。この会談に安倍元総理は官房副長官として同行し、金正日総書記と対面していた。
その日朝首脳会談で議題に上がったのが拉致問題だ。当時の安倍元総理は、超党派の議連の設立等、拉致問題の解決に力を注いでいた。日朝首脳会談が終わり、拉致被害者の5人の帰国が実現した際、外務省幹部との間で激論が行われていた。
安倍元首相は、この歴史的な激論の内容を教えてくれた。安倍官房副長官(当時)と中山恭子拉致担当大臣、福田康夫官房長官、田中均アジア大洋州局長(外務省)の四人だけの会議が、官邸の官房長官室であった。
田中「4人を北朝鮮に一度帰してほしい。里帰りで帰国しているのだから、一度平壌に帰って、また来たらいい」
安倍「また来る保証はありますか。一度返したら、2度と帰国できない。日本人だから、日本に帰るのは当然のことだ」
田中「返さないと大変なことになる」
安倍「大変なこととは、何ですか」
田中「これからの日朝交渉が、難しくなる。困ったことになる」
(出典 外務省)
激論の一部だが、如何に外務省が北朝鮮側の立場に立っていたのかが良くわかる。この外務省幹部の姿勢に対して安倍元総理は「日本政府が、責任を持って取り返す。親子再会できるようにするのが、外交官の田中さんの仕事ではないか」と大正論を外務省幹部にぶつけている。
その後は周知の通り、5人の拉致被害者は我国に無事定住することができた。この当時のやり取りを見れば、安倍元総理が対応していなければ、外務省幹部の言う通りになっていた可能性は大いにある。
このように拉致問題に全力を尽くしてきた安倍元総理が凶弾に倒れたことについて、拉致被害者家族会、そして拉致被害者もコメントを発表している。
めぐみさんの母早紀江さん(86)も「安倍さんは拉致問題を解決したいと長い間言い続け、米国などに対しても協力を得ようと頑張ってくださった。亡くなられたのは非常に残念」とコメントした。
拉致被害者の地村保志さん(67)と妻の富貴恵さん(67)夫妻は福井県小浜市を通じ、「4月にお会いした際にも、拉致問題の解決に向け全力を尽くすとの言葉をいただいたばかりでした。残念でなりません」とコメント。曽我ひとみさん(63)は新潟県佐渡市を通じたコメントで、「拉致被害者全員が帰国し、家族と抱き合い喜びを歓喜するその時を見届けてほしかった」と別れを惜しんだ。
有本恵子さん=拉致当時(23)=の父明弘さん(94)は「意見を言っても黙って聞いてくれた。まだまだ生きてほしかった」と残念がった。市川修一さん=同(23)=の兄健一さん(77)は、安倍氏の人柄を「優しい人。信頼できる人だった」と振り返り、「声も出ないくらいショックを受けた」と話した。
(出典 首相官邸)
拉致問題の解決に向けて取り組んできた安倍元総理。全員の帰国を見届けることができなかったことは無念であったに違いない。
戦後日本の最大の国際的な問題の1つである拉致問題に、これほどまでに取り組んだ政治家は安倍元総理をおいて他にはいない。
岸田政権にも、拉致問題を政権の一丁目一番地として取り組んでもらいたい。そして、だ。こうした大功績を持つ安倍元総理を国葬で送らずして、どうするのか???
(出典 首相官邸)