対決路線に回帰の立民、「『対決型』ですか」に安住氏「もちろん」⇒どうなる改憲議論?国民・玉木代表「憲法審査会は止めないでもらいたい」
立憲民主党の安住淳氏が再び国対委員長に。民主党時代から数えて5回目となる。
安住氏は就任後に早速自民党の高木毅国対委員長と会談し、高木氏が「『対決型』ですか」と尋ねると、「もちろん」と応じたそうだ。(参考)
蓮舫議員は「「対決型か」と聞くこと事態、ノーセンス」とツイッターに投稿。もちろんということだろう。
「対決型か」と聞くこと事態、ノーセンス。
例えば国葬。
岸田総理が一存で決めたと明らかになっただけに国会で総理の考えを聞かないと。法的根拠、基準、税金の使われ方等は提案含めた議論が要る。行政監視の役割も大きい国会対応は二者択一の審議ではないでしょう。
— 蓮舫💙💛RENHO🇯🇵 (@renho_sha) August 29, 2022
立憲民主党は対決路線に回帰するようだ。
立憲民主党が再び対立路線を前面に出してくれば、憲法審査会が止まってしまうのではと国民民主党の玉木雄一郎代表は感じたのだろう「憲法審査会は止めないでもらいたい」と訴えた。読売新聞によると、安住氏が国対委員長を務めていた期間は審議が進んでいなかった。実際、安住氏は過去に「自民党が独走して議論を急ぐのなら、国会の憲法審査会での審議には応じられない」などと、自民党主導の改憲議論に反発していた。
国民民主党の玉木代表=似顔=は30日の記者会見で、立憲民主党の新執行部について「憲法審査会は止めないでもらいたい。(憲法審を)開くこと自体がニュースになる古いやり方からは脱却したはずだ。野党第1党として協力してほしい」と述べた。対決路線への回帰を前面に出す立民の安住淳国会対策委員長に対し、憲法審の開催を拒否しないよう注文をつけた形だ。衆院憲法審は、立民の泉代表が「提案路線」をとった先の通常国会では、ほぼ毎週開催され、計15回の実質審議が行われた。安住氏が国対委員長を務めていた2020年通常国会での実質審議は1回、21年通常国会も3回にとどまっていた。
玉木代表は、6月に立憲民主党などの野党が提出した岸田内閣と細田博之衆院議長の不信任決議案の影響で、同日の衆院憲法審査会は開催されなかったことに対して「最後の憲法審査会が流れたことが残念です」と綴っていた。
立憲民主党会派から提出された細田議長不信任案については、週刊誌報道に基づく理由も含まれており、現時点で不信任に値するとの判断材料を欠いていることから退席。内閣不信任案については、国難の時に政治空白を作るべきではないとの判断から反対しました。最後の憲法審査会が流れたことが残念です。
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) June 9, 2022
当時、保守界隈では、憲法改正に反対する野党が憲法審査会を妨害する意図もあったのでは?という憶測も広がっていた。
かつて「安倍政権の間は憲法改正議論はしない」と枝野執行部の時は言っていたが、結局、菅政権でも態度を変えなかった。岸田政権になり、立憲民主党も枝野執行部から泉執行部になり、やっと改憲議論が進んできた。立憲民主党の新執行部が、泉代表以外は先祖返りと言われる中、改憲議論が止まってしまうのでは?という心配を持つのは当然だろう。