共産、れいわ、党として国葬欠席 どこかの党と違って反対=欠席は潔いのだが…




日本共産党の小池晃書記局長が、党として安倍元総理の国葬に欠席する方針を表明した。小池氏は「党として憲法違反だと言っているので、党として誰も出ない」と述べた。れいわ新選組の山本太郎代表も会見で「れいわとして出席しない。法的根拠がないものをごり押ししようとしている」と述べた。

小池氏は8月29日の記者会見でも、「今言われているような形で強行されることになれば、出るということにはならない」と述べ、要請があっても出席は見送る考えを示していた。

共産党とれいわ新選組は5日、安倍晋三元首相の国葬に欠席する方針を明らかにした。共産の小池晃書記局長は記者会見で「党として憲法違反だと言っているので、党として誰も出ない」と明言。れいわの山本太郎代表も会見で「れいわとして出席しない。法的根拠がないものをごり押ししようとしている」と述べた。

小池氏は「安倍氏だけなぜ特別扱いなのか。憲法14条の『法の下の平等』に反する」とも批判。政府が決定した各府省庁での弔旗掲揚と黙禱(もくとう)も問題視し「弔意を強制する方向にどんどん進んでいる」と懸念を示した。

山本氏は岸田文雄首相が国会で説明せずに国葬を決めたことをめぐり「閣議決定だけで国会を事実上、形骸化させるようなことは絶対に許してはいけない。政府の裁量だけで決めるのは独裁国家だ」と非難した。

引用元 共産、れいわは国葬欠席 「違憲」「法的根拠なし」

小池氏は各府省庁での弔旗掲揚と黙禱を問題視しているようだが、国の行政事務を担当する行政機関が政府が行う行事に従うのは何ら不思議ではない。これが、各自治体にまで弔旗掲揚と黙禱を強制するのならば「弔意を強制する方向にどんどん進んでいる」といえるのだが。

また、小池氏は「安倍氏だけなぜ特別扱いなのか。憲法14条の『法の下の平等』に反する」と批判しているが、これだけで岸田総理がいくら国会で説明しても意味がないことがわかる。

岸田総理は8月31日の記者会見で国葬理由について次のように述べた。

 選挙遊説中の安倍元総理に対する凶行を受けて、私は国葬儀を実施するとの決断をいたしました。民主主義の根幹たる国政選挙を6回にわたり勝ち抜き、国民の信任を得て、憲政史上最長の8年8か月にわたり重責を務められたこと。第2に、東日本大震災からの復興や、日本経済の再生、日米関係を基軸とした戦略的な外交を主導し、平和秩序に貢献するなど、様々な分野で歴史に残る業績を残されたこと。第3に、諸外国における議会の追悼決議や服喪の決定、公共施設のライトアップを始め、各国で様々な形で国全体を巻き込んでの敬意と弔意が示されていること。第4に、民主主義の根幹である選挙活動中の非業の死であり、こうした暴力には屈しないという国としての毅然(きぜん)たる姿勢を示すこと。国葬儀を執り行うとの判断に至った理由をこのように説明してきました。
諸外国からは、各国王族、大統領など、国家元首・首脳レベルを含め、多数の参列希望が寄せられております。こうした各国からの敬意と弔意に対し、日本国として礼節を持ってお応えすることが必要だとの思いを強くしております。

引用元 岸田内閣総理大臣記者会見

岸田総理は、長期政権、様々な功績、海外での弔意の多さに続いて、「民主主義の根幹である選挙活動中の非業の死であり、こうした暴力には屈しないという国としての毅然たる姿勢を示すこと」を理由に挙げている。実はここが一番肝心だと私は思っている。我が国は暴力を許さない、暴力に屈しないという姿勢を内外に示すことが小池氏の頭には入っていないようだ。確かに総理在任中に亡くなられた方もいたが、選挙中の暗殺は安倍総理以外いない。

そして、憲政史上最長の長期政権。これも安倍元総理しかいない。数々の功績があってこその長期政権だ。そして、海外からなど多くの弔意に誠意をもって応じる意味を持って国葬とするということだ。

聞いていないのか、都合の悪いことは頭に入れていないのかは本人にしか分らない。

また、小池氏は「憲法14条の『法の下の平等』に反する」と述べているが、 第14条は「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分 又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」というもので、かつて身分制度が存在していた時代の迫害や差別があってはならないというものだ。これを今回の国葬の反対理由に挙げるのはいささか無理筋だと思う。

このように、首をかしげるような国葬反対の理由を述べる小池氏だが、国葬反対=欠席という一貫した態度は潔いと思うし、まともな判断だと思う。立憲民主党のように国葬反対を主張しておきながら出欠を迷っているような優柔不断な党とは段違いだ。立憲民主党は国葬を政争の具にしているようにしか思えない。







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