蓮舫氏、麻生副総裁に噛みつく「強制されない形の反国葬デモもありました。麻生さんの目には入っていないのでしょうか」
自民党の麻生副総裁が、国葬儀の一般献花に、多くの人が訪れたたが、マスコミがなかなか取り上げないことについて、苦言を呈したのだが、これに対して立憲民主党の蓮舫議員がかみついた。
蓮舫氏は麻生氏の発言に対し、「他方で強制されない形の反国葬デモもありました。麻生さんの目には入っていないのでしょうか」とツイッターに投稿。
立憲民主党の蓮舫参院議員が3日、自身のツイッターを更新し、自民党副総裁の麻生太郎衆院議員に「話をずらすのはやめた方がいい。」と進言した。
麻生氏が2日に行った福岡市での講演で、安倍晋三元首相の国葬について「若い人なんかが並んで立っている」などと語ったという記事を引用。蓮舫氏は「他方で強制されない形の反国葬デモもありました。麻生さんの目には入っていないのでしょうか。」と疑問を投げかけた。続けて「参列された方、反対の声を上げた方ではなく、法的根拠なき国葬が問題だと私たちは言っています。」と持論を展開した。
最後は「若い人の行列と、話をずらすのはやめた方がいい。」とチクリと指摘した。記事では麻生氏は国葬の法的根拠に具体的に触れているわけではなく、献花の行列に若者がいたことがあまり報じられていないと不満を語っていた。
他方で強制されない形の反国葬デモもありました。麻生さんの目には入っていないのでしょうか。
参列された方、反対の声を上げた方ではなく、法的根拠なき国葬が問題だと私たちは言っています。
若い人の行列と、話をずらすのはやめた方がいい。
https://t.co/7Qcsy1lrMg— 蓮舫💙💛RENHO🇯🇵 (@renho_sha) October 3, 2022
蓮舫氏は何を言っているのだろうか?麻生氏は国葬デモなどの反対派の意見ばかり大きく取り上げるマスコミの報道姿勢に苦言を呈している。よって、デモがあったことなど百も承知なはずだ。蓮舫氏こそ長時間、安倍元総理を偲んで列を並んだ一般の人たちに目を向けているのか?
しかも、この期に及んでまだ法的根拠がないと指摘している。
中央大学法科大学院教授で弁護士の野村修也氏が、国葬儀の法的根拠について解説しているので、蓮舫氏も一読することをおすすめする。
さんざん国葬儀に法的根拠が無いと言うので説明すれば、今度は法的根拠だけの説明は論点ずらしだと罵倒され、目眩がする。閣議決定でできる以上、誰を国葬儀にするかは内閣の政治責任に委ねられる。その決定内容が気に食わない人は大いに批判すれば良いが、法的根拠が無いとの批判だけは修正すべきだ。
— 野村修也 (@NomuraShuya) October 2, 2022
ちなみに、もしも今回の国葬儀が法律違反であるならば、間違いなく日弁連が会長声明で批判したはずですが、流石に判例である「侵害留保説」に反する意見はまずいと考えたのか、会長声明は出されていません。
— 野村修也 (@NomuraShuya) October 1, 2022
ちなみに、今回の国葬儀が法律上問題がないことは、これまで何度も番組で述べて来ました。最初のころは批判のツイートが殺到していましたが、差し止め請求がことごとく退けられた頃から徐々に減り、終わった後はほとんど無くなりました。理論というより反対運動のスローガンだったのかも知れません。 https://t.co/Z1JC4z5w0N
— 野村修也 (@NomuraShuya) October 1, 2022
国葬儀の法的根拠の問題ですが、最高裁判所の判例である「侵害留保説」は法律学を学んだことのある人には常識なので、私の現行法の説明に疑問をぶつける法律家はほぼ皆無です。ただ世の中は法律学を学んだ人ばかりではないので、誤った知識を信じ込まされた方々からの罵倒は避けがたいようです。
— 野村修也 (@NomuraShuya) October 2, 2022
日弁連が動いていないのがいい証拠だ。
しかし、差し止め請求が却下されても蓮舫議員は法的根拠がないと唱え続けている。
自民党に対して批判など、対峙する姿勢をとるのは野党議員としていいとは思うが、もっと内容と発言を吟味して批判すべきだと思う。