石破氏、「国賊」発言の村上氏に「私なら、あのような表現は使わない」 処分を求める声には「党の在り方として必ずしも正しくない」
自民党の村上誠一郎元行政改革担当相の、安倍元総理に対する「国賊」発言が自民党内で波紋を呼び、10月12日に党紀委員会を開いて村上氏の発言内容を審査する。
安倍派を中心に、自民党内から村上氏の処分を求める声が上がっているが、村上氏の盟友ともいえる石破茂元幹事長が待ったをかけた。
石破氏は「尊敬すべき友人ではあるが、私なら、あのような表現は使わない」と村上氏の発言を非難したうえで「発言の一つ一つについて、メンバーを解任すべきだとか、党を除名すべきというのは党の在り方として必ずしも正しくないのではないか」と語った。
村上氏と同じく、党の総務会のメンバーを務める石破元幹事長は、10月4日、記者団に対し、「村上氏は非常に高い見識と、言いにくいことでも直言する、気概をもった、自民党を愛している尊敬する友人だ。ただ、私であればああいう表現は使わない」と述べました。
そのうえで「総務会は、政策や法案などについて、党執行部ではない独自の立場で意見する場だ。そのメンバーの発言の一つ一つについて、メンバーを解任すべきだとか、党を除名すべきというのは党の在り方として必ずしも正しくないのではないか」と述べました。
石破氏は「尊敬すべき友人ではあるが、私なら、あのような表現は使わない」と語っているが、「国賊」という表現は使わないが、少なくとも同じ思いはあったということだろうか?
また、村上氏の処分を「望ましくない」と石破氏は語るが、保守層の間では村上氏の発言に対して「自民党から公認をもらっておきながらのあの発言は処分されるべき」「自民党員どころか議員の資格も日本人の資格も無い」「人の道をわからない議員は引退するべき」という声が多く上がっており、自民党内の処分を求める勢力の後押しをしている。
盟友を庇いたい石破氏の気持ちは理解できるが、こればかりは何の処分もなくでは収まらないだろう。