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日本上空を通過した北朝鮮のミサイル受け、安保理が緊急会合を開くも、中露が北を擁護で一致した採択ならず




北朝鮮が弾道ミサイルを日本上空を通過させたことを受け、国連安全保障理事会が緊急会合を開き、米英仏など13カ国が北朝鮮を批判をしたが、中露は米軍の軍事演習が招いた結果だと北朝鮮を擁護したため、一致した採択が取れなかったという。

またしても安保理が機能していない状態が露呈してしまった。

国連安全保障理事会(15カ国)は5日、北朝鮮による4日の日本上空を通過する弾道ミサイル発射を受けた緊急会合を開き、米英仏など13カ国が安保理決議に違反する北朝鮮の弾道ミサイル発射を批判した。ただ、中国とロシアがミサイル発射は米主導の軍事演習への対応だと北朝鮮を擁護し、安保理として議長声明案の採択など一致した対応を取れなかった。今後も協議を続けるという。

会合後、米英仏と利害関係国の日本や韓国など11カ国はミサイル発射を「強く非難する」との共同声明を発表した。中露は不参加。ほかに声明に加わらなかったガボンとメキシコは会合の場でミサイル発射を非難し、ガーナとケニアは「深い懸念」を表明した。

中露は5月、対北制裁決議案に拒否権を行使し、廃案に追い込んだ。英代表は「北朝鮮は、安保理の機能不全に勇気づけられた」と指摘し、中露の態度が北朝鮮の核ミサイル開発を加速させたとの認識を示した。

会合直後に北朝鮮が新たに弾道ミサイルを発射したと報じられた。石兼公博国連大使は「今の状況が新たな常態となることを許してはならない」と述べ、安保理に明確な対応を求めた。

引用元 安保理、声明採択できず 中露が北ミサイル発射を擁護 逆に米を非難

北朝鮮はこれでますます図に乗るだろう。石兼国連大使が懸念しているように、今後、北朝鮮の弾道ミサイルが日本上空を当たり前のように通過してしまう可能性もある。

「ミサイル発射は米主導の軍事演習への対応」とあるが、では、日本が中国の挑発行為の対応として尖閣周辺で軍事演習をしたとして、中国は文句を言わないだろうか?絶対文句を言ってくるはずだ。

しかも、米軍への対応で、日本上空にミサイルが通過するのをなぜ容認するのだろうか?日本がアメリカの同盟国だからか?

中国とロシアが常任理事国であり続ける限りは、安保理の機能不全は続くだろう。国連改革もいいが、新たな枠組みを真剣に検討する必要があるのではないだろうか。







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