台湾の謝駐日代表「台湾と日本は運命共同体だ。相互の防衛のための連携が必要」
台湾の謝長廷駐日代表は、中華民国の建国記念日を前にした祝賀レセプションで台湾と日本は運命共同体だとし、相互の防衛のための連携が必要だと訴えた。
双十国慶節(中華民国の建国記念日、10月10日)を前に、東京都内のホテルで5日、祝賀レセプションが開催された。謝長廷(しゃちょうてい)駐日代表(大使に相当)は、台湾と日本は相互の防衛のため、具体的な連携が必要だと訴えた。
謝氏は、中華民国としては今年で111年になるとしつつ、1949年に中華民国政府が台湾に移り、中華人民共和国が中国大陸で成立してからはそれぞれ異なる憲法の秩序の下で発展してきたとし、「台湾は中華人民共和国に属さない」と強調。台湾が民主化を遂げてきたことに触れ、「国民一人一人が幸せに暮らす自由な民主主義国家となり、われわれは誇りに思っている」とし、「台湾の人々が最も願っているのは現状維持だ」と語った。
また、今年8月に中国が台湾周辺で大規模軍事演習を行い、弾道ミサイルが数発、日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したことにも言及。台湾と日本は運命共同体だとし、より一層結束するべきだと呼び掛けた。
自民党の萩生田光一政調会長も出席し、台湾の人々が亡くなった安倍晋三元首相を追悼したことに感謝した。安倍氏が生前、日台関係のために力を尽くしたことに触れ、安倍氏の遺志を受け継ぐ姿勢を見せた。
台湾の防衛と沖縄の防衛は切り離さず、イコールとして日台で連携して防衛すべきという内容だと思う。確かに、台湾の次は沖縄ということで、安倍元総理も「台湾有事は日本有事」と訴えた。だが、現状ではどうしても憲法が足かせとなってしまう。互いに防衛しあえる環境を整えるとなると、日本は改憲を急がねばならないだろう。
そして、日台が国交を断絶して50年が経つが、台湾は「日台は民主主義などの価値観を共有する友人で、人々も深い感情で結ばれている」と言ってくれている。国交を正常化することも相互防衛においては重要な環境整備になるのではないだろうか。
私個人の意見としては、日本も台湾と相互防衛で連携を深めたいのならば、まずは台湾が国として認められるように日本政府は後押しすべきだと考える。