代表質問で、立憲民主党は、旧統一教会問題を、政権批判の材料にした印象を受けたが、国民民主党は、建設的な方向の印象!!!
臨時国会で衆議院代表質問が行われた。予想通り旧統一教会問題の質問が飛び出した。だが質問の内容を見ていると、この問題に対する各党の取り組み方の違いが鮮明になったと感じる。
野党第一党の立憲民主党は泉代表が登壇したが、その質問内容は、政府や自民党への批判だけだった印象を受けた。一方で、同じ旧民主党系の国民民主党の玉木代表は、法の運用について、しっかりと質問したのだ。野党でも質の違いは明確だ。
対応分かれる両党。問題を解決しようとしているのは間違いなく玉木代表であろう。
両党の対応が分かれた旧統一教会問題。批判はブーメランを生むだけでは??
国民生活を直撃している物価高を前にして、野党第一党の立憲民主党と一部メディアは、旧統一教会問題に執着している。
その姿勢が召集されたばかりの臨時国会の代表質問でも浮き彫りになっている。登壇した立憲民主党の泉代表は、旧統一教会問題を3番目に取り上げ次のように質問した。
統一教会問題について問います。多くの被害者が、今もなお苦しんでいます。安倍元総理
と統一教会との密接な関係は親子三代にわたり、自民党内では特に安倍派・細田派といわれ
る清和会が深く関係を築いてきた。総理、違いますか?細田議長、あなた自身その中心人物として「4 つの会合への出席」「関連団体の名誉会長就
任」「選挙の支持を得ていた」ことを認めた。しかしあなたが示した一枚紙は全く説明不足。
もっと真相を語るべきです。議長、答弁されますか?答弁できぬなら仕草でお答えください。
(中略)
総理、統一教会の最高指導者と面会しながら、その事実をひた隠し、判明したら弁明を繰
り返す閣僚、山際大臣の辞任を求める声も高まっています。更迭しないのですか?
(出典 衆議院インターネット審議中継)
泉代表は、被害者についても言及しているが、岸田政権への批判材料として旧統一教会問題を取り上げている様な印象を受けた。このような取り上げたかたなら、立憲民主党所属議員に発覚した接点はどのように対処するのか。
政府や自民党に対して厳しく行くのであれば、立憲民主党所属議員の「知らなかった」「認識していなかった」等の稚拙な弁明は筋が通るものでは、ないであろう。
この立憲民主党の泉代表の代表質問と一線を画すのが国民民主党の玉木代表の代表質問だ。玉木代表は質問の最後に取り上げ、次のように質問している。
最後に、旧統一教会について伺います。まず、国会に調査特別委員会を設置し、物価高 対策など本来の政策議論と同時並行でできる枠組みを作ることを提案します。また、昨日 の総理答弁では現行法である宗教法人法81条1項に基づく解散命令について、判例を踏ま えて慎重に判断するとのことでした。しかし、その判断材料をそもそも政府は持っている のでしょうか。
総理、少なくとも宗教法人法78条の2に基づく報告を旧統一教会に対して求めたり、質問をしたりするつもりはありますか。現行法適用に関する総理の見解を明確にお示しください。
法に基づく報告徴求にも慎重だとすれば、現行法はザル法だという ことになります。仮に今後法改正をしたとしても、運用がザルでは意味がありません。
(出典 衆議院インターネット審議中継)
玉木代表は泉代表と違い、批判材料として旧統一教会問題を捉えていないことが良くわかる。玉木代表は今までの政府対応に問題点がなかったのかを質問しているのだ。
玉木代表は、法整備の必要性もこの問題が発覚してから訴えている。
批判材料として扱えば、いつまで経っても終わりが来ないことは、過去の立憲民主党の姿勢からも明白だ。
本当に被害者救済、被害防止を考えているのであれば、泉代表も玉木代表の姿勢を見習ってもらいたい。
(出典 衆議院)