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習主席「決して武力行使の放棄を約束しない」に台湾「台湾は主権についての譲歩はしない」「台湾の主人は台湾人だ。台湾の未来は台湾人が決める」




中国の習近平国家主席が、中国共産党第20回党大会で「平和的統一の未来を実現しようとしているが、決して武力行使の放棄を約束しない」と述べたことに対して、台湾総統府は「台湾は主権について譲歩はしない」とコメントした。

中国で開幕した5年に1度の共産党大会で習近平総書記が台湾について言及したことを受け、台湾総統府は「主権について譲歩はしない」とコメントを発表しました。

16日に開幕した中国共産党大会で習近平総書記は2時間弱の演説を行い、台湾について「平和的統一の未来を実現しようとしているが、決して武力行使の放棄を約束しない」と述べました。

台湾総統府はこれを受け、「台湾は主権についての譲歩はしない」「台湾海峡と地域の平和と安定を維持することは双方の責任である」とコメントを発表しました。

台湾メディアも演説を速報で伝えましたが、台湾与党の主張に近い論調の自由時報は「習近平氏は演説中、頻繁にせき込んだ」という見出しで党大会の様子を報じました。

引用元 台湾総統府「主権について譲歩しない」 共産党大会受け

また、台湾の蘇貞昌行政院長(首相)も「台湾の主人は台湾人だ。台湾の未来は台湾人が決める」と『一国二制度』を受け入れない姿勢を改めて示した。

 習氏はこの日、今後の台湾政策について、平和的な統一に向けて最大限の努力をするとしつつ、「決して武力の使用を放棄することはしない」とした。「台湾問題を解決するのは、中国人であり、中国人が決める」とも述べた。

張氏は声明で、10月に蔡英文(ツァイインウェン)総統が双十節(建国記念の日に相当)の式典で語った演説の内容を引き、「私たちは理性的かつ平等、互いが尊重される形で、台湾海峡の平和と安全維持の方策を北京当局とともに探れることを願っている」とも訴えた。

また、蔡政権の蘇貞昌(スーチェンチャン)行政院長(首相)は16日、台湾メディアの取材に、「ロシアのウクライナ侵攻で、ロシアの青年たちが(徴兵を避けて)国外に逃れ、ウクライナ難民が悲嘆にくれているのをみても、武力は最悪な結果をもたらすことがわかる」と指摘。その上で、「中国はいつも、武力で台湾問題に対応すると考えているが、台湾の主人は台湾人だ。台湾の未来は台湾人が決める」と述べた。

引用元 冷静な台湾「未来は台湾人が決める」 習氏「中国人が決める」報告に

これは至極まっとうな意見だ。

当然日本は同じ価値観を共有する台湾を全面的に支援してほしいのだが、中国は政治と経済を切り離さない国なので、政府も難しい対応を迫られることになるだろう。

一方で「武力行使の放棄を約束しない」と述べた習主席だが、党大会で、アメリカを超える覇権国家を作り上げると宣言した。。

この中で習主席は台湾をめぐって「最大の誠意と努力で平和的な統一を堅持するが、決して武力行使を放棄しない」と述べ、統一のためには武力行使も辞さない姿勢を示したうえで「祖国の完全な統一は必ず実現しなければならないし必ず実現できる」と強い意欲を表明しました。

また、習主席は「社会主義現代化強国の全面的な完成を実現し、中華民族の偉大な復興を推進する」と述べ、建国から100年となる今世紀半ばまでに、アメリカをも超える強国を建設するという目標を重ねて強調しました。

引用元 習国家主席“アメリカをも超える強国建設”長期政権へ強い決意

「社会主義現代化強国の全面的な完成を実現」は、台湾を併合し、民主主義を追い出すということだ。香港も結局はそうなった。

まるで東アジアの統一を目論んでいるかのような発言だ。やがては世界制覇を、とも受け取れる発言だ。その第一歩が台湾というわけだ。習主席の野望はプーチン大統領の比ではない。

台湾を守るということは、自由と民主主義を守るということだ。武力衝突だけは絶対に回避させつつ、台湾を国家として国際社会に受け入れられるようにしなくてはならない。そのために日本ができることは惜しまず協力してあげて欲しい。







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