公明・北側副代表、反撃能力について「対中国は想定していない」




公明党の北側一雄副代表が、「反撃能力」(敵基地攻撃能力)について、対中国を想定しておらず、弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を念頭に置いたものだと説明した。

 公明党の北側一雄副代表は27日、東京都内の日本記者クラブで会見し、政府が保有を検討する「反撃能力」(敵基地攻撃能力)について、弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を念頭に置いたものだと説明した。

その上で「中国本土にミサイルを、反撃能力で発射するような想定は現時点ではしていない」と述べた。

また、反撃の対象は敵のミサイル発射拠点に限らないとの見解を示した。同時に「外部からの武力攻撃の開始があることが大前提だ。先制攻撃とならないようにしていくことが非常に大事だ」と強調。「その時のさまざまな状況を踏まえ、必要最小限の措置ということで決めていくのだろう」と語った。

引用元 反撃能力「対中国」想定せず ミサイル拠点以外も対象 公明幹部

浜田靖一防衛相は反撃能力について、8月29日にこう述べている。

 ―3文書改定にどう対応するか。
ロシアによるウクライナ侵略や、中国による一方的な現状変更の試み、北朝鮮による高頻度の弾道ミサイル発射など、安保上の課題は深刻化している。防衛力強化は極めて重要だ。「存在する自衛隊」から「行動する自衛隊」と呼ばれて久しい中で、何が必要なのかもっと踏み込んで考えなければならない。
―反撃能力の必要性は。
わが国周辺で相当数の弾道ミサイルが開発、配備されている。発射されれば極めて短時間でわが国に到達し、国民の生命、財産に甚大な被害を与える恐れがある。ミサイル技術は急速なスピードで進化している。国民の命や暮らしを守るために十分な備えができているかという問題意識の下、迎撃能力の向上だけでなく、いわゆる反撃能力も含め、あらゆる選択肢を排除せず現実的に検討していく。

引用元 「反撃能力」保有を検討 安保戦略改定で―浜田防衛相・新閣僚インタビュー

北朝鮮はもちろんだが、中国もミサイル増強を進めていて、ロシアも極東の軍事増強を行い、サハリンにミサイル防衛システムを配備している。

浜田防衛相は、我が国の安全を脅かす国として、中国ロシア北朝鮮の名をあげている。公明党はなぜ中国を想定していないなどというのか理解不能だ。公明党は連立与党だという自覚を持っていただきたい。

政治評論家の加藤清隆氏はこのようなツイートをしていた。

そもそも、反撃能力は専守防衛が前提で、反撃能力を行使することが前提でなく、日本を攻撃させないための抑止能力であることを忘れてはならない。どこの国を想定という考えが間違っているのではないだろうか。「日本に攻撃してこないように」と全方位に向けての抑止が反撃能力なのではないのだろうか。







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