立民・小沢氏「今の立民では政権交代不可能だ。泉氏をはじめ、党執行部に政権を取る意志が全くない」と執行部を批判
これまでも事あるごとに執行部を批判してきた立憲民主党の小沢一郎議員だが、またも「今の立民では政権交代不可能だ。泉氏をはじめ、党執行部に政権を取る意志が全くない」と執行部を批判した。
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は17日、名古屋市で講演し、政権交代への意欲を示さない党執行部を批判した。泉健太代表がインタビューなどで次々回の衆院選で政権交代を目指すと公言している点を問題視し「今の立民では政権交代不可能だ。泉氏をはじめ、党執行部に政権を取る意志が全くない」と述べた。
同時に「岸田政権の現状はどうしようもないが、それを倒せず、取って代わろうともしない野党ではどうしようもない」と強調。「政権を取る気がないのに、国民にいろいろ訴えるのは裏切りであり、背信行為だ」とも語った。一方で「志を持って国民に訴えれば、政権獲得は容易にできる」とも言及した。
ごもっともな意見だと思う。立憲民主党の現状について、相当苛立ちを感じているのだろう。
だが、そんな小沢氏は立憲民主党に合流してからいったい何をしてきただろうか？見えている限りでは、政府与党や立憲民主党執行部への不平不満を漏らしているだけだ。何か事を起こそうという気配すら見られない。ご自身も立憲民主党の所属議員なのだから、実際にそう思っているのなら行動に移すべきでは？と思う。
もっとも。今の立憲民主党に変にやる気を起こされても国民は困惑するだろう。外交安全保障を筆頭に、少子化問題、経済問題、エネルギー問題と、明確なビジョンを示せていない政党に国民が期待を寄せることはない。まずはそこを何とかすべきだろう。あとは支持率だ。今までのように与党批判で株を上げようとする手法はもう通用しない。それは民主党政権崩壊で皆が思い知ったことだ。強烈なリーダーも存在しない。「志を持って国民に訴えれば、政権獲得は容易にできる」と小沢氏は語るが、そんな簡単なものではない。立憲民主党が政権を取るにはやらなければならないことが山ほどある。