中山石垣市長、中国の渡航解禁報道受け「正直、今、私達は中国からのインバウンド客は全く求めていません」
沖縄県石垣市の中山義隆市長が、中国政府が来月8日から海外旅行解禁を発表したことについて懸念を示した。
中国政府は、ゼロコロナ政策の一環として、これまで原則禁止としてきた中国人の海外旅行について、2023年1月8日から、申請手続きを再開すると発表した。
それを受け中山市長は「正直、今、私達は中国からのインバウンド客は全く求めていません」とツイート。
石垣島は国内観光客の足が戻り、観光産業を中心にようやく経済活動が動き始めています。そのようななか、これまでのゼロコロナ政策を突如解除し、全土で爆発的に感染が拡大している中国が、来年1月8日から海外渡航を解禁するというニュースが流れてきました。https://t.co/RA7TGLczw4
— 中山よしたか(石垣市長) (@yoshitaka_ISG) December 28, 2022
正直、今、私達は中国からのインバウンド客は全く求めていません。おそらく国内のどこの観光地も同様だと思いますが、長引くコロナ不況で従業員の多くが離職し、人手不足のためホテルや飲食店は国内観光客の対応で手一杯の状況です。そこに大勢の中国人観光客が来れば混乱をきたし、喧騒を避けたい国内
— 中山よしたか(石垣市長) (@yoshitaka_ISG) December 28, 2022
のお客様が離れてしまいます。
更には、2020年1月に国内初の新型コロナウイルス感染者が確認された当時、政府が確固たる水際対策を取らず、春節休みの中国人観光客が京都など全国の観光地に溢れ、その後、国内の感染拡大が始まった事を考えると、今回こそ、政府は直ちに強い水際対策を行うべきです。— 中山よしたか(石垣市長) (@yoshitaka_ISG) December 28, 2022
ここ数日、中国海警局の船が長時間に渡り尖閣諸島周辺を領海侵入し圧力をかけていますが、この手打ちとして中国側から入国規制緩和を求められたとしても、絶対に譲歩や忖度をしてはいけません。
ほぼ丸三年、国民は苦しいなか、ワクチン接種など政府が進める様々な新型コロナ対策や行動制限を受け入れ— 中山よしたか(石垣市長) (@yoshitaka_ISG) December 28, 2022
て来ました。中国からの入国規制を緩め、感染拡大が再発し、これまでの様な苦労を再度国民に味あわせることのないよう、政府は直ちに厳格な対応を決定してください。明日から正月休みに入ります。時間不足を理由の不作為は許されません。お願いします。
— 中山よしたか(石垣市長) (@yoshitaka_ISG) December 28, 2022
中山市長のツイートには多くの賛同の意見が寄せられていた。
しかし、中山市長の訴えもむなしく、政府は香港・マカオからの直行便利用空港を成田・羽田・関西・中部に限定したのだが、香港政府や沖縄県の観光関係者からのからの要請を受け新千歳、福岡、那覇の3空港への到着も認めると発表。沖縄県にも中国人観光客が訪れることになりそうだ。
さて、玉城デニー知事はいまごろ何を思っているのだろうか。