香港、マカオからの航空便の到着、4空港から7空港へ。香港政府や沖縄県観光関係者らの要請受け
日本政府は香港・マカオからの直行便利用空港を成田・羽田・関西・中部に限定したのだが、香港側からの抗議を受け新千歳、福岡、那覇の3空港への到着も認めると発表。
政府は29日、中国本土からの入国者限定で強化する新型コロナウイルスの水際対策を巡り、香港、マカオからの直行便乗り入れの制限を変更し、新千歳、福岡、那覇の3空港への到着も認めると発表した。過去7日以内に中国本土滞在歴のある人が搭乗しないことが条件となる。水際強化は、30日午前0時から適用した。
中国での感染急拡大を受け、政府は27日、第三国経由も含め、7日以内に中国本土に滞在したことのある人は国籍を問わず、入国時にウイルス検査の対象にすると発表した。検疫の効率化のため、中国本土と香港、マカオからの航空便の到着は成田、羽田、関西、中部の4空港に限定した。
自民党の佐藤正久外交部会会長は「これは「強化」ではなく「緩和」」とツイート。
【これは「強化」ではなく「緩和」、日本政府の準備不足露呈の側面も。空港陽性率の発表も早め早めにやらないと国民の不信が高まる→香港・マカオからの直行便、新千歳・福岡・那覇空港も一転容認で計7空港に…対中水際強化"】 https://t.co/gVSs4ZPmC3
— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) December 29, 2022
香港からの抗議だけでなく、沖縄県の観光関係者も政府に見直しを求めていたという。
香港、マカオからの便は本土滞在歴のある乗客が多いと判断したためだが、香港では北海道や沖縄へのツアー中止を巡り混乱が起き、香港政府が日本に制限撤回を要請。沖縄県では旅行客に期待していた観光関係者が見直しを求めた。
このため政府も方針転換したが、増便は認めない。見直しにより、香港、マカオからの便は計7空港への到着が可能になる。全ての国・地域からの入国者で発熱などの症状があれば引き続き、検査が必要になる。
本来受け入れて欲しくはないのだが、沖縄県のように観光業に依存した県にとっては喉から手が出るほど欲しい観光客なのだろう。受け入れるのなら水際強化を徹底してほしい。