イタリア・ミラノの保健当局「中国からの航空便2便の乗客のほぼ半数がコロナ検査で陽性だった」
「だろうね」と言いたくなるニュース。
日本台湾インドが中国からの渡航者に対し水際対策を強化し、米国は12月15日からビザ発給を停止している。
各国で中国からの渡航者に対し、対処を始めようとしているのだが、イタリア・ミラノの保健当局によると「中国からの航空便2便の乗客のほぼ半数がコロナ検査で陽性だった」とブルームバーグが報じた。
イタリア保健省は「ゲノム解析を行い新たな変異株が検出されれば中国からの渡航に厳格な制限を課す可能性がある」と発表したという。
中国での新型コロナウイルス感染再拡大で同国からの渡航者に検査を義務付ける動きが広がっており、米国とイタリアもこれに加わった。新たな変異株出現のリスクに対する懸念が強まっている。
日本と台湾は水際対策を強化する措置を今週発表。韓国なども同様の措置を検討している。実際の数字はなお不透明だが、中国では先週、コロナ新規感染が1日当たり3700万人近くになった可能性があることを国家衛生健康委員会の内部資料に掲載された推計が示した。そうした中で中国当局は26日、コロナ対策として入国者に義務付けてきた隔離措置を来年1月8日から撤廃すると発表した。
中国では、新型コロナを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を政府が突然撤回して以降、感染が急拡大している。同国による出入国規制の緩和決定を受け、世界では感染の拡大、とりわけ新たな変異株が出現するのではないかとの懸念が広がっている。
中国との往来の再開は、アジアなどの観光業や小売業にとって明るい材料だが、感染再拡大の懸念も招いている。これらの国々で最近導入された検査義務は、中国がゼロコロナ政策の下で過去3年間維持してきた措置に似ている。
中国外務省の汪文斌報道官は、全ての国のコロナ措置は科学に基づいた適切なものであるべきで、通常の人的交流に影響すべきではないと述べた。
イタリア・ミラノの保健当局は28日、中国からの航空便2便の乗客のほぼ半数がコロナ検査で陽性だったと明らかにした。これを受けてイタリア政府は中国から到着する航空便について、全乗客の検査を義務付けることを命じた。
ミラノ地域保健当局の責任者は記者会見で、北京発と上海発の航空機でそれぞれ到着した乗客の検査を空港当局が実施したと説明した。イタリア保健省は、この検査結果のゲノム解析を行っていると発表。そこで新たな変異株が検出されれば、中国からの渡航に厳格な制限を課す可能性があるという。
イタリアは2020年初期に欧州で最初に新型コロナ感染が深刻化した。スキッラーチ保健相は28日遅く、「検査は新たな変異株の出現の有無をチェックできるため極めて重要だ」と説明。「欧州連合(EU)保健衛生委員に書簡を送り、われわれの決定を説明し、検査に関するEU各国の合意を目指すよう要請した」ことを明らかにした。
以下略 全文はソースで
20日間に2億5000万人近くが感染している状況で往来を解放しようとしている中国政府の気が知れない。
ネット上では「バイオテロだ」などと穏やかでない表現をしている人も見受けられるが、そうも言いたくなる気持ちは分かる。なんせ「乗客のほぼ半数がコロナ検査で陽性だった」のだから。
日本も水際対策の強化もいいが、米国同様にビザ発給一時停止をして様子を見た方がよいのではないだろうか。