ガーシー氏の国会欠席巡り、自民・立民参院幹事長が「懲罰を科す必要がある」との認識で一致
当選以来、国会に一度も登院していないNHK党のガーシー参院議員について、自民党と立憲民主党の参院幹事長が会談を行い、このまま通常国会を欠席し続ければ懲罰を科す必要があるとの認識で一致したと報じられた。
ガーシー氏は23日の通常国会召集日も登院しなかった。ガーシー氏に対して、速やかな帰国と国会登院を求める文書を同党の浜田聡政調会長に手渡したが、このまま帰国・登院しないようでは懲罰委員会が開かれる可能性もある。
自民党の世耕弘成参院幹事長は24日、立憲民主党の田名部匡代参院幹事長と国会内で会談し、NHK党のガーシー参院議員がこのまま通常国会を欠席し続ければ懲罰を科す必要があるとの認識で一致した。他党からも同様の意見が出ており、ガーシー氏への懲罰は避けられない情勢となった。
国会法は議員に対し、召集日に国会に集まるよう規定。正当な理由なく7日以内に来ない場合、議長は出席を促す「招状」を出せる。議員が招状を受け取った日から7日以内に出席しなければ、懲罰委員会に付されることになる。
世耕、田名部両氏は会談で、この規定を用いれば多くの党の合意が得られると判断した。
公明党の山口那津男代表は23日、「当選しながら一度も国会に来ず、歳費は受け取る状況が長く続くことは、国民は許さない。(登院しない)理由がはっきりしない」と批判した。(参考)
国民民主党の玉木代表は24日の記者会見でガーシー議員について「常識的に考えれば、国会に一回も出てこないで多額な歳費を得ていることは、国民の理解は得られない」と指摘したうえで、懲罰が検討されていることについて「懲罰の前に進退の判断をすべき」と述べた。(参考)
NHK党の立花孝志党首は「もちろん、正当な理由があれば別ですけど、ガーシーが3月に帰ってくると言っているのに帰ってこなければむしろ一発で(懲罰委員会で)除名でいい」(参考)と述べていた一方で、日本維新の会の藤田文武幹事長が、ガーシー氏について、「もうお辞めになられた方がいいし、クビにできる方法があるんだったらした方がいい」と述べたことに対して、「こんな事言っていると日本維新の会の藤田幹事長の暴露ネタがガーシーから出てくるかもしれません」とツイッターに投稿し、さらに「(ガーシー氏を)懲罰委員会にかけるならかけてください。賛成するなら、どうぞ藤田さん、やってください。それするんだったら全部言う」と述べていた。(参考)
ネット上では「もうクビにすべきだろ」「一度も登院していないのもまずいよね」「今までの歳費全額没収は決議してもらいたい」「監督責任も取ってもらわないと」「投票って誰に入れるか、いかに大事かわかったよね」などといった意見が多く投稿されていたが、一方では「28万票も集めた議員に対して、いとも簡単に懲罰を要求ですか?」「ガーシーに懲罰って言うけど国会の場で寝てる議員全員に懲罰与えるべき」と擁護とも受け取れる意見もあった。