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【なぜ中国のプロパガンダをそのまま報じるの?】テレ朝「中国海警局「日本の船を追い出した」と主張」⇒八重山日報「尖閣調査を実施 中国海警局の妨害なし」




中国海警局が「尖閣周辺の海域から日本の船舶5隻を追い払った」と発表したことを中国国営中央テレビが報じたそうだ。

この日は、中山義孝石垣市長らが調査船で調査に出向いていた。

中国当局の船が日本の尖閣諸島周辺の領海に侵入した問題で、中国海警局は「法に基づき日本の船を追い出した」と主張しました。

海上保安庁によりますと、30日午前、中国海警局の船4隻が日本の尖閣諸島周辺の領海に侵入しました。

一方、中国海警局は30日、「日本の『新世丸』など5隻の船が我が国の釣魚島の領海に不法に侵入したので、法に基づいて追い出した」と発表しました。

尖閣諸島周辺では30日、石垣市長などが乗った調査船『新世丸』による調査が予定されていて、中国海警局はこの調査に反応したとみられます。

石垣市の調査は今回が2回目で、去年の調査の際も日本の領海内にいた調査船に中国海警局の船が近付こうしたということです。

引用元 日本領海に中国船侵入 中国海警局「日本の船を追い出した」と主張

上記時はテレビ朝日の報道だが、これを見た人は「いよいよ尖閣が中国に奪われるかもしれない」「日本政府は何をしているのだ」と憤るはずだ。

ところが、八重山日報は詳細を次のように報じている。

調査団には中山市長や市職員、東海大の山田吉彦教授が参加。仲嶺忠師氏、髙良宗矩氏、後上里厚司氏、長山家康氏、友寄永三氏、箕底用一氏、市議6人が正式に調査団の一員として同行した。
30日午前6時、調査船は尖閣諸島の領海に入った。午前3時頃から中国海警が「尖閣に近づいている」と無線で呼びかけていて、その都度、巡視船が「尖閣は日本の領土で、中国の主張は受け入れられない」と返答した。
巡視船は調査船の左右、南側を航行。計4隻が船団を組み、尖閣に向かった。2隻の海警局船が追尾したが、同数の巡視船が調査船に近づかないよう間に入った。
午前7時のXCTD投下後、更に魚釣島に接近。南側から時計回りに周辺海域を航行。ドローンを投入した。同島南側の上空を飛行させ、リアルタイムで調査船に送信される映像を確認。山田教授ら大学関係者が画面に映る魚釣島の地形や植生の変化を確認。生態系に影響を与えているヤギを探した。
調査船は10時頃までに魚釣島北側に到達。北側もドローンで調査する予定だったが、強風で予定時間を超過したため、中止した。
調査船は正午に調査活動を終了し石垣島に向けて南下を開始。午後8時頃に石垣港に着岸した。
石垣市は31日午前に記者会見し調査概要を報道陣に説明する。

引用元 尖閣調査を実施 中国海警局の妨害なし 中山石垣市長、上陸求める意向

実際は海上保安庁の巡視船が調査船と海警局船の間に割って入り、調査を継続したという。おそらく調査を終え、石垣島に帰航したことを「追い返した」と誇張したのだろう。

中山市長も海警局船の妨害があったなどと言ってなかった。

こんな中国のプロパガンダをそのまま報じるテレビ朝日には残念な気持ちしかない。せめて「実際はこうでした」ということぐらいは添えて欲しい。







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