党首公選制導入の主張党員について、共産・小池氏、処分は「党規約に基づき対応」
共産党員の松竹伸幸氏が、党員の直接投票で党首を選ぶ「党首公選制」を党が導入するよう訴えたことについて、同党の小池晃書記局長が処分する可能性について「党規約に基づき、色々な対応がされていく」と発言したことが話題となっている。
小池氏は「党のルール、党の内部の問題だ。党の中で議論していく性格になる」とも述べていた。
共産党の小池晃書記局長は30日の記者会見で、党首公選制導入などを訴えた現役党員の松竹伸幸氏を処分する可能性について「党規約に基づき、色々な対応がされていく。(松竹氏が)所属する(地方の)党組織で検討がされていく」と述べた。「党のルール、党の内部の問題だ。党の中で議論していく性格になる」とも強調した。
志位和夫委員長は松竹氏の主張について「規約と綱領からの逸脱は明らか」と批判したが、処分については言及していなかった。
共産党の志位和夫委員長は23日、党首公選制導入などを記者会見で求めた現役党員の松竹伸幸氏について、「規約と綱領からの逸脱は明らか」と批判した機関紙『しんぶん赤旗』の記事を「的確な内容だと考えている」と高評価した。松竹氏の処分に関しては明言を避けた。国会内で記者団に答えた。赤旗は21日付の藤田健編集局次長の署名記事で「党の内部問題は、党内で解決するという党の規約を踏み破るものだ」「(党首公選制は組織原則である『民主集中制』と)相いれない」などと松竹氏を批判していた。
ネット上では小池氏の発言を巡り「言論の自由や党内民主主義が存在しないのが共産党。党首選びの民主化なんて当たり前の要望を処分で押さえつけるなんて独裁国家と変わらない暴挙」「すげえな。民主的な方法でトップを決めようと言っただけで処分されるなんて。そんな党が民主主義がどうのとか騒いてるのウケる」「えっ?党首を公選にしようと言っただけで処分されるの?」などといった意見が投稿されている。
まだ処分が下されると決定していないとはいえ、共産党員以外の人たちからは、こういった対応は異質と感じたのかもしれない。