マスコミの過熱報道などに苦しむ中学生ランナーが、予定していた大会を欠場「同級生の自宅も調べて取材に行ったようです。私のために、周りの方々に迷惑をかけることはしたくありません」
マスコミの過熱報道や、ファンかどうかは定かではないが、常識に欠ける一般人の行動に、一人の中学生ランナーが苦しんでいる。
1月15日に開かれた全国都道府県対抗女子駅伝で17人抜きの快走を演じ、一躍脚光を浴びた岡山県津山市の中学3年、ドルーリー朱瑛里選手が、マスコミによる過熱報道や常識に欠ける一般人の行動に対して、精神的な疲れと不安を感じるとして、出場を予定していた「BIWAKOクロカン2023」(5日・滋賀県野洲市)の欠場を発表した。
天才女子中学生ランナーとして陸上界に衝撃を与えたドルーリー朱瑛里(15、岡山津山・鶴山中)が3日、出場を予定していた「BIWAKOクロカン2023」(5日・滋賀県野洲市)の欠場を発表した。ドルーリーが代理人弁護士を通じて声明を発表したもので、加熱する報道やファンからの常識に欠けた声かけや写真、動画撮影などに不安を感じたもの。プロでも芸能人でもない未成年のアマチュアアスリートのプライバシーや人権、そして練習環境などをどう守ればいいのか。一石を投じる出場辞退となった。
引用元 「精神的な疲れ」と「不安」…15歳ドルーリー朱瑛里を出場辞退にまで追い詰めた”悪者”の正体…日本陸上界の宝を異常なマスコミ攻勢や一部ファンの“暴走”からどう守ればいいのか
「RONSPO」もかなり怒っているようだ。
産経新聞が代理人弁護士を通じて発表したコメントの全文を報じていた。
令和5年(2023)2月5日に開催が予定されている琵琶湖クロカンを欠場する事を決めましたので、コメントさせていただきます。
クロカンは走ったことがなく、挑戦したい気持ちで申し込みをしましたが、先日の晴れの国駅伝を経験して、報道の方々への対応や、周りの方々からの撮影や声かけの対処にとても不安を感じましたので、やむを得ず琵琶湖クロカンには出場しない決断をしました。
都道府県対抗駅伝後の環境の変化で、練習が以前のように自由にできなくなり、過度な報道で精神的にも疲れることが多かったです。自分が発言していないのに、学業や趣味など陸上以外の事も大きく報道されて戸惑いました。
一部の雑誌記者は近所や関係者に取材し、同級生の自宅も調べて取材に行ったようです。私のために、周りの方々に迷惑をかけることはしたくありません。過度な取材は今後控えていただきたいです。
YouTubeやTikTokには、たくさん私の動画が上がっています。応援の思いも込めて動画をアップしてくださっているのだと思います。気持ちはとても嬉しいのですが、私の肖像権を無視して動画等をインターネットに上げる行為はやめていただきたいです。また、収益目的で名前と画像等使用することもやめていただきたいです。今後もっと無断で撮影される事が増えていくのではないかと考えると、とても不安です。
高校生になっても、陸上は続けていきます。もっと記録を伸ばせるように、努力しようと思っています。私は可能な限り普通の生活をしながら、陸上を続けていくことを希望しています。そのため、報道の方々、応援してくれる皆さまには、もしどこかで見つけたとしても、動画を撮ったり、声かけは控えて欲しいです。そっと見守っていただけるとありがたいです。
琵琶湖クロカンの関係者の皆さまには、色々とご協力をお願いしていたにもかかわらず、急に出場を取りやめる形を取ってしまった事申し訳なく思っています。応援を予定してくださっていた方々にも、申し訳なく思っています。また、次のレースで活躍できるように頑張りますので、その時には影でそっと応援をしていただけたら嬉しいです。
ありがとうございました。
非常に苦しんでいる様子が伝わる。プロでも芸能人でもない未成年のアマチュアアスリートで、陸上を離れれば普通の中学生だ。その彼女にここまで言わせ、不安や疲れを感じさせるマスコミは猛省すべきだ。また、ファンと紹介されているが、対象者をこのような形で苦しませるファンなどファンではない。