松野官房長官、機密情報扱う公用端末での「TikTok」使用を禁止していると明かす
松野博一官房長官が、政府職員が使用する機密情報扱う公用端末などでの「TikTok」使用を禁止していると明らかにした。
EUは、サイバーセキュリティー上の脅威から欧州委を守るためとして、欧州委職員の業務用電子端末におけるTikTokの使用を一時的に禁止すると発表した。(参考)
松野博一官房長官は27日の記者会見で、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を巡り、政府職員が使用するスマートフォンなどの公用端末のうち、機密情報を扱う機器を対象に利用を禁止していると明らかにした。欧州連合(EU)の欧州委員会が職員の公用端末での利用禁止を決定した。
松野氏は、広報目的など機密情報を扱わない場合でも「さまざまなリスクを十分踏まえた上で利用の可否を判断することとしている」と説明した。
アメリカとカナダも同じく、晴雨職員が使用する公用端末などでの「TikTok」使用を禁止した。
米政権は27日、政府機関に対し、連邦政府が所有する端末などでの中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の使用禁止について、30日以内に順守徹底を図るよう指示した。
引用元 米、政府端末のTikTok利用禁止で30日以内の順守期限設定
カナダは27日、政府端末での中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の使用を禁止すると発表した。プライバシーと安全性に「容認できない」水準のリスクをもたらすためとした。
中国政府は、情報流出が懸念されている中、そうした意図については公式に否定しているが、運営会社は困惑しているという。
中国系短編動画投稿アプリ・「TikTok(ティックトック)」の運営会社は24日、欧州連合(EU)欧州委員会が職員に対して同アプリの使用を禁じる方針を決めたことについて、事前の話し合いがなかったと非難した。
ティックトックは中国IT大手・字節跳動(バイトダンス)傘下で、中国政府への情報流出が懸念されている。中国政府は、そうした意図については公式に否定している。
ティックトックの運営会社は、方針決定前に通知も連絡もなかったと主張。ティックトックの公共政策・政府関係担当ディレクター、キャロライン・グリア氏は、ロイターに対し「われわれは暗雲が立ち込める中で運営している。透明性もなく、適正な手続きもない」と語った。欧州委のサイバーセキュリティーを巡る懸念については、詳しく説明されていないので、対応できないと述べた。
意図があっても意図がないというのが中国だ。最近の気球問題を見ていればよくわかる。それだけ西側諸国に対する信用を無くしてしまったのだ。
今回の日本政府の動きはEU、アメリカ、カナダと連携したように見える。
昨年、デジタル庁が「TikTok」を広報活動に利用していることが話題となり、それに対して自民党内から疑問視する声が出ていた。
政府内で十分に検討した結果の取組なのか??https://t.co/Dfl86srG0t
— 小林鷹之 (@kobahawk) September 9, 2022
もちろん自民党外からも疑問の声があがっていた。
あり得ない愚策。ティックトックの情報漏洩のリスクは解消されていません。アプリに対する政府の危機感のなさには呆れるばかりです。 https://t.co/KTU2uIWc62
— 峯村 健司 / Kenji Minemura「ウクライナ戦争と米中対立」(幻冬舎新書)4刷御礼 (@kenji_minemura) September 9, 2022
デジタル庁が、米政府から安全保障上の懸念を指摘されてるTikTokと連携して、マイナンバー制度の普及啓発を目的としたショートムービーを8日から公開したんだって!この国の安全保障そっちのけで、若者に媚びてマイナンバーの普及ってか、TikTokの普及に貢献してどうするのよ。危機意識低すぎ情けない。
— フィフィ (@FIFI_Egypt) September 9, 2022