
コオロギを推進するよりも、大量廃棄されている「牛乳」「おから」や年間1億羽処分されているオスヒヨコを有効利用する方法を考えた方がいいのでは?
昆虫食について、ネット上では連日話題となっている。
大手パンメーカーがコオロギパウダーを使用したパンを作っていることが話題となると「二度とここのパンは食べない」。学校給食で試されると「なぜ子供を実験に使う」といった声があがり、なかなか受け入れられていない様子だ。
昆虫食については、イナゴやザザ虫や蜂の子などが古くから親しまれているが、それでも常に食するものではない。
コオロギは食べたくないと感じるのは私も同じだ。蜂の子でさえ、子供のころは平気だったが今は少し躊躇する。なぜ昆虫食なのか?
昨年11月にこのような記事が配信され話題となった。
徳島県の高校の給食に、食用コオロギを使ったメニューが登場しました。
コオロギは「食料問題の解決策」とも期待されていて、学校給食への活用は国内初の試みだといいます。
徳島県小松島市にある県立小松島西高校の28日の給食、「カボチャコロッケ」には、食用コオロギのパウダーが練り込まれています。
鳴門市にある徳島大学発のベンチャー企業・「グリラス」と、高校の食物科の生徒が協力して開発しました。
食用コオロギを活用したメニューの学校給食は、日本で初めてだということです。
(徳島駐在・住友聖カメラマン)「全然、違和感ないです。おいしいです。香ばしい味もしますね」
食用コオロギは、牛や豚などと比べて少ないえさで育てることが可能で、環境問題や食料不足の解決策として注目が集まっています。
(給食を食べた生徒)「かぼちゃの甘みとコオロギの、エビやカニのような香ばしさが合ってすごく美味しかったです」
小松島西高校では、今後もコオロギを活用した給食のメニューに挑戦したいとしています。
食用コオロギは、牛や豚などと比べて少ないえさで育てることが可能なタンパク源になるからだそうだ。
環境問題や食料不足の解決策もいいが、それよりも食べられるのに捨てられる廃棄ロスをまずは考えたらどうだろう。
タンパク源を例えるなら、大量廃棄している牛乳を何とか利用しようと考えないのか?同じくたんぱく質豊富な「おから」も年間70万トン廃棄物扱いになっているという。おからは昔からおいしくて栄養価が高いと言われている。捨てるくらいならおからパンやおからハンバーグなどを子供たちに食べさせてあげた方がいいのでは?そして、一般への普及を促進した方がいいのではないか?他にも知恵を出せばおからの可能性はあるはずだ。牛乳も同じくだ。また、日本ではオスヒヨコが毎年約1億羽殺処分されているという。世界では65億羽以上のオスヒヨコが殺されて廃棄されているそうだ。生まれたのに殺処分して捨てるくらいなら、おいしく食す方法を考えたらどうだろうか?これもたんぱく質だ。食用とはいえ、コオロギを食すよりは数倍ましではないだろうか。
他にも食べられるのに廃棄されている食品はまだあると思う。なぜそちらに目を向けないのだろうか。