韓国政府が公表した徴用工問題の解決策、安易に受け入れて良いの????
我国と韓国との間の大きな問題の1つである徴用工問題が1つの節目を迎えた。韓国政府が解決策を公表したのだ。
しかし、だ。その解決策とは韓国側が韓国最高裁で下された賠償金を韓国政府傘下の財団が肩代わりするというもの。
そもそも日韓請求権協定で解決済みの問題であるにも関わらず、外部の財団が肩代わりと言うことがあり得るのか。
韓国には元慰安婦に関わる日韓合意を一方的に破棄した過去がある。安易に韓国政府が公表した解決策に喜んだり、それに乗ったりするのではなく、しっかりと精査してもらいたい。
韓国政府が発表した解決策に、青山参議院議員が大異論!!
重大な局面を迎えた徴用工問題。韓国政府が事前に報道されていた通りの韓国政府傘下の財団に肩代わりすることになった。
この韓国政府の発表を受けて、林外相が次のようにコメントをしている。
元徴用工をめぐる問題で韓国政府が発表した解決策について、林外務大臣は、日韓関係を健全な関係に戻すためのものとして「評価する」と述べました。
(中略)
日本政府は今後、韓国に対する輸出規制の厳格化措置を解除することも検討しています。
(出典 外務省)
確かに林外相が言うように日韓関係を健全な関係に戻すために解決案を発表した韓国政府の姿勢は評価できる。だが、姿勢の評価と解決策の中身の評価は別問題だ。
肩代わりするもなにも日韓請求権協定で解決済みの問題であることに変わりはないのだ。
この解決策の反対の声を上げているのが自民党の青山参議院議員だ。
自民党の議員グループ「日本の尊厳と国益を護る会」の代表を務める青山繁晴参院議員は6日、(中略)「肩代わりを受容すれば、日本政府は朝鮮半島の人々を強制労働させたという話に乗ることになる」と語った。
(中略)
青山氏は「徴用はごく一部だ。それ以外は応募して働いていた。事実関係を議論しないまま、肩代わり案に乗れば、いわゆる歴史戦で韓国の主張が正しいといった印象を世界に広めることになる」と指摘した。
(出典 自民党)
青山参議院議員の言う通りだ。賠償金の肩代わりというのであれば、賠償金を基礎づけた事実関係の議論をしなければ、話にならない。
我国政府は、この韓国政府の解決策を我国は丸呑みする気なのか。韓国政府の努力に理解を示すことと、解決案の内容を受け入れることとは次元が異なる。
しかも、だ。この解決策を発表した韓国の朴外相は「前向きに対応し(中略)日本企業には自発的な貢献と包括的な謝罪」を望むとし、さらに「コップの水に例えるなら、コップは半分以上が満たされていると思う」と語っているのだ。(参考)これも理解に苦しむ発言だ。「日本企業の自発的な貢献と包括的な謝罪」とは何のことだ?何か我国の企業がしたのか?謝罪はすでに過去に我国政府が実施している。
韓国政府からは一応の答えが出された徴用工問題。次は岸田総理、そして林外相がしっかりと対応する番だ。
未来志向の日韓関係のためにも安易に解決策に乗るのではなく、きちんと解決策を精査し我国の対応を決めてもらいたい。