徴用工問題めぐり、サンモニで田中氏「国民が置き去りにされている」「お金だけでなく、きちんとしたおわびの表明が今からでも必要」

１２日にＴＢＳ「サンデーモーニング」に出演した前法政大学総長で名誉教授の田中優子氏が日本と韓国の問題点の一つとなっている徴用工問題について、「国民が置き去りにされているのではないか」「お金だけではなくて、きちんとしたおわびの表明というのが今からでも必要なのではないか」と持論を展開した。

　前法政大学総長で名誉教授の田中優子氏が１２日、ＴＢＳ「サンデーモーニング」に生出演。日本と韓国が徴用工問題で歩み寄りを見せていることについてコメントした。

司会の関口宏から「いい方向へ進んでくれているような気がしますが」と問いかけられた田中氏は「一つはっきりしてるのは、アメリカに言われてやっているということ」といきなりくぎを刺した。

その上で「よくなっているように見えますよね。政府間の交流でよくなっているのはいいと思いますが、日韓請求権協定のときも『政府間』、今回も『政府間』。国民が置き去りにされているのではないかという気がする」と問いかけた。

さらに「お金で解決しようとする。これで決着をつけようとしているので、本来、国と国との交流は、国民同士の敬意を持って、また受け入れあって、というのが続いていくのが理想的なんです。理解し合うというのが。そこに重要なポイントがあるので、反省とおわびを継承しますとおっしゃっているのであれば、その言葉を中身も伴って伝える必要がある」と持論を展開した。

田中氏は従軍慰安婦問題にも触れた上で、「２度と起こしてはならない事柄については、両国民ともこれを忘れないでいるというのはとても大事。そういう意味で国民同士が、これを起こさないという方向に向かって手を繋げるようにしていくというのが必要だと思う。そのためには、お金だけではなくて、きちんとしたおわびの表明というのが今からでも必要なのではないか」と主張した。

引用元　【サンモニ】田中優子前法大総長　徴用工問題で「お金だけでなく、きちんとしたおわびの表明が今からでも必要」「国民が置き去り」

田中氏は「お金で解決しようとする。これで決着をつけようとしている」と述べているが、そもそもお金を要求しているのは原告側だ。そのお金についても、日韓請求権協定の交渉において、日本が個々に支払う意思を示したが、韓国政府が「我々が支払う」としたからその通りに韓国政府に一括で払っている。これが日本が解決済みと主張する理由だ。したがって、払うべきは韓国政府だ。そして、「おわびの表明」と言うが、当時しっかりと韓国政府がお金を支払って解決していればそもそも謝罪の必要も発生しなかったと考える。「お金の問題じゃなく徴用に対する謝罪だ」という人もいるだろうが、殆どは徴用ではなく募集工だ。

また、田中氏は「一つはっきりしてるのは、アメリカに言われてやっているということ」と述べているが、何の根拠も示すことなく断言している。「アメリカに言われてやっている」というのは左派がネット上では呟いている噂話でしかない。

しかし、番組内では田中氏の発言に異を唱える出演者はいなかったようだ。日本政府を批判するのは構わないが、日本の正当性を主張するゲストを登場させないから、巷で問題視されるのだ。