蔡総統「安倍晋三記念写真展」の開幕式で「安倍元首相は台湾と私にとって良き友人だ…」ツイートには「台湾パイナップルを手に見せてくれたあの温かい笑顔がいまも忘れられないという人も多いでしょう」
台湾の台北市内で「安倍晋三記念写真展」の開幕式が行われ、蔡英文総統が出席し「安倍元首相は台湾と私にとって良き友人だ。台日関係へのこれまでの貢献に感謝している」と語った。
台湾の蔡英文総統は２７日、台北市内で「安倍晋三記念写真展」（国策研究院など主催）の開幕式に出席し、「安倍元首相は台湾と私にとって良き友人だ。台日関係へのこれまでの貢献に感謝している」と語った。
この写真展は、第１次政権を含む通算在職日数が３１８８日に及び、憲政史上最長となった安倍政権の歩みを振り返る内容。産経新聞カメラマンが撮影した報道写真のほか、昭恵夫人や、安倍氏の側近だった自民党の萩生田光一政調会長らの秘蔵写真など計約２００点が公開された。
開幕式には原田義昭元環境相やフジサンケイグループの日枝久代表、鄭文燦行政院副院長（副首相に相当）、史哲文化部長（文化相）ら日台の政財界要人約１００人が出席した。
日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表（駐台湾大使に相当）は「海外で日本の首相経験者の写真展がこのように盛大に行われた例を聞いたことがない。安倍元首相が台湾の方々から愛され、慕われていたことの表れだ。日本人の一人として誇らしく感じる」と語った。
写真展は４月１０日まで。初日から大勢の市民が会場を訪れ、写真を一枚一枚じっくりと眺めていた。
台中市から来た医師、林重賢氏は「いつも台湾の味方でいてくれた安倍さんのことを私たちは永遠に忘れない」と話していた。
安倍元総理と台湾と言えばこの笑顔が深く印象に残っている。（個人的に）
今日のデザートはパイナップル。とっても美味しそう。 pic.twitter.com/1uYuJX2qmY
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) April 28, 2021
中国が台湾産パイナップルの輸入を一時停止すると発表したことを受け、安倍元総理は「食べて応援」と、台湾産パイナップルをアピールした。この投稿がたちまち広がり話題となり、多くの人が共感を示した。台湾が親日だということは以前から知られていたが、この件で、やはり日本人も台湾が好きなのだと確認できた。
蔡総統も写真展の開幕式参加を報告したうえで「台湾パイナップルを手に見せてくれたあの温かい笑顔がいまも忘れられないという人も多いでしょう」とツイートしていた。
安倍晋三写真展の開会式に参加してきました。#台湾に寂しい思いをさせてはいけない と話していた安倍元首相。台湾パイナップルを手に見せてくれたあの温かい笑顔がいまも忘れられないという人も多いでしょう。これからは私たちが台日友好のともしびを守り、人々の心を温めていきたいと願っています。 pic.twitter.com/m5UVzvm8El
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) March 27, 2023
今日の日台関係があるのも安倍元総理のおかげと言ってもよいと考える。そして、銅像建立、「安倍晋三記念写真展」と、台湾は安倍元総理に対して深い感謝を示してくれている。それなのに、我が国ときたら慰霊碑建立にも難色を示している始末だ。
安倍元総理が亡くなって、岸信夫前防衛相が日台友好の志を引き継いでくれると思っていたが、残念ながら議員を引退されてしまった。しかし、自民党内には萩生田光一政調会長など、台湾との友好関係を維持しようとしている人物は多くいるので、今後も安倍元総理の意思を受け継いで、日台関係を深めていってくれることを期待する。