林外相、中国訪問後、ベルギーでNATO外相会合に出席
林芳正外相は4月1~2日の日程で中国を訪問し、秦剛国務委員兼外相らと会談する予定だという。
安全保障関連について、何を語るか注目される。また、北京で拘束された邦人男性の早期解放を求めるという。
林芳正外相は31日の記者会見で、4月1~2日の日程で中国・北京を訪問し、秦剛国務委員兼外相らと会談すると発表した。中国が軍事的挑発を続ける尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む東シナ海情勢について意見を交わすほか、北京で拘束された邦人男性の早期解放を求める見通し。
林氏は「建設的かつ安定的な関係の構築に向けて、率直かつ突っ込んだ意見交換を行う」と述べた。
5月の広島市での先進7カ国(G7)首脳会議や4月に長野県軽井沢町で開催するG7外相会合では「中国を含むインド太平洋地域のさまざまな課題について議論する考えだ」と強調。「今回の私の訪中も踏まえ、議長国としてG7における議論を主導していきたい」と述べた。
林外相を中国訪問を終えたのちにベルギーを訪れ、NATO外相会合に出席すると発表した。
林芳正外相は31日の記者会見で、4月3~6日の日程で、ベルギー・ブリュッセルを訪問し、北大西洋条約機構(NATO)外相会合に出席すると発表した。
ロシアのウクライナ侵略への対応や、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を含む国際秩序の維持・強化に向けたNATOとの連携強化を確認する。
おそらくNATO諸国も中国訪問で何を語るか注目しているだろう。毅然とした態度で臨めばいいが、もしも中国への配慮が随所に見られたら信用を失うだろう。「自由で開かれたインド太平洋」の実現は安倍元総理が唱え、NATOとの連携強化を取り付けた。「自由で開かれたインド太平洋戦略」の背景には中国があり、言い換えれば対中包囲網だ。その中国に対し配慮ばかりしていたら、NATOが追随してくれるはずもない。
ネット上には「お手並み拝見」という声もあったが、あまり期待していない意見が圧倒的だった。
これまで日本が築き上げた信用を落とすことだけはないように願いたい。