【日本学術会議】自民・有村氏「いっそ国家公務員の地位を離れ、民間団体になられれば良いのでは？」
政府は、学術会議のあり方を見直す「日本学術会議法改正案」の成立を目指してきたが、今国会での提出を見送った。
後藤茂之経済再生担当大臣は「このまま法案を閣議決定した場合、学術界と政府との決定的な決別を招くおそれもある。今国会での法案提出を見送るとともに、特殊法人などの民間法人とする案をしっかり俎上に載せて、学術会議と再度議論を進めたい」と説明した。（参考）
これをうけてネット上でも「日本学術会議は民間法人にすべき」という声が高まった。
自民党の有村治子参議院議員も「いっそ国家公務員の地位を離れ、民間団体になられれば良いのでは？」とツイートした。
学術会議 改革法案の提出を見送った政府判断、背景を後藤大臣が説明
自民党内、極めて冷めた表情
「信頼し尊敬できる学術団体」を求める国民の声に応え、かつ学術会議側に相当譲歩した改革案すら拒否、独立を希求されるのであれば、いっそ国家公務員の地位を離れ、民間団体になられれば良いのでは？ pic.twitter.com/fs9cKGXNzp
— 有村治子（参議院議員・全国比例） (@Arimura_haruko) April 25, 2023
この投稿に賛同の声が多く投稿されていた。
それはそうだろう。どう見ても既得権益にすがりつきたいという姿しか想像できない。
自民党内からは民営化を求める声と共に「学術会議の予算を凍結すべきだ」といった意見が出ている。
自民党は２４日、日本学術会議に関するプロジェクトチーム（ＰＴ）と内閣第２部会の合同会議を開き、岸田文雄首相が日本学術会議法改正案の今国会への提出を見送ったことについて政府から説明を受けた。出席者からは政府や学術会議に対する批判や、学術会議の「民営化」を求める意見が相次いだ。
会合の冒頭、ＰＴ座長の塩谷立（しおのや・りゅう）元文部科学相は「法案審議をやるべきだった」と苦言を呈した。また、後藤茂之経済再生担当相は「民間法人とする案を俎上（そじょう）に載せて学術会議と議論し、早期に結論を得ることにした」と説明した。
ＰＴ事務局長の大塚拓元財務副大臣は記者団に「政府から独立しなくて済む政府案は、自民側としては妥協案だ。それが駄目だというなら、法人化案に戻って設計することになる」と述べた。出席者からは「学術会議の予算を凍結すべきだ」といった意見も出た。
これについてはこんな意見も。
【日本の解き方】学術会議「改革議論」の不可解 独立保つなら民営化が筋、世界と比較しても奇妙な日本のアカデミー 政府もアリバイを作るだけ（1/3ページ） https://t.co/4GDhBmwBN9 @zak_deskより
— 高橋洋一（嘉悦大） (@YoichiTakahashi) April 24, 2023
《出席者からは「学術会議の予算を凍結すべきだ」といった意見も出た》
凍結すべきです！学術会議の民営化求める声相次ぐ 自民党ＰＴ https://t.co/PXno8QdSZW
— 月刊『Hanada』編集部 (@HANADA_asuka) April 24, 2023
自民党の世耕弘成参院幹事長は２１日に「どうしても自分たちだけで人事を決めたいなら、例えば民間的な組織として自由にしていただく選択肢もある」と述べていた。
自民党内は学術会議の好き勝手は許さないという方針に固まりつつあるようだ。日本学術会議は改正案が見送りとなりやれやれと思っているかもしれないが、さらに厳しいことを突きつけられることになりそうだ。