何しに中国へ?日中外相会談で邦人解放のための日中首脳電話会談を要請していた林外相と外務省→それなら日中外相会談も電話で事足りたのでは???
今月の頭に中国を訪問した林外相。しかし成果らしい成果はなく、邦人解放という緊急性のあることでも何ら進展がなかった。
何のための訪中だったのか全く理解できないが、さらに理解に苦しむことが報道されている。日中外相会談の場で、邦人解放のための日中首脳電話会談を中国側に求めたというのだ。
何ら懸案事項を解決できないのであれば、わざわざ訪中する必要があったのか甚だ疑問だ。
成果の上がらない外遊をするくらいならコスト面からオンラインでやってもらいたい。
懸案事項の解決できないどころか、首脳電話会談に丸投げ??
久々に我国の外相として訪中を果たした林外相。しかし、成果らしい成果はなく、「訪中した」ということのみが成果になっているようだ。
その訪中で実現した日中外相会談について外務省が次のようにプレスリリースを発表している。
冒頭、林大臣から、昨年11月の岸田総理と習近平国家主席との会談で「建設的かつ安定的な日中関係」の構築について確認されたことに言及の上、日中両国には様々な可能性があるが、同時に数多くの課題や深刻な懸念に直面しており、非常に重要な局面にある、また、日中両国は地域及び国際社会の平和と繁栄にともに重要な責任を有する大国でもあることを指摘の上、日中両首脳の共通認識を実施に移していくため、双方が努力を続けていきたい旨述べ、秦剛部長から同様の考えが示されました。
林大臣から、最近北京で発生した新たな邦人拘束事案について抗議し、当該邦人の早期解放を含め我が国の厳正な立場を強く申し入れました。
(出典 外務省)
緊急を要する問題である邦人の拘束。外務省の発表では林外相が解放を強く求めたとしている。しかし、だ。別の報道では驚きの内容が伝えられている。
林芳正外相が今月2日の日中外相会談で、岸田文雄首相と習近平国家主席による電話会談の早期実施を打診したことが11日分かった。
(中略)
中国当局に拘束された邦人男性の解放に向け、トップに直接働きかける。複数の日中関係筋が明らかにした。
(出典 外務省)
何と、だ。解放のための両首脳による電話会談を求めたと言うのだ。しかも、林外相からの求めに中国側は即答せず、だ。
早期解放を図るために交渉を、日中外相会談でしなかったのか。難題について自ら解決しようとする意思がないのか。
岸田総理に丸投げするなら最初から訪中するべきではなかったのではないか。実際、林外相が訪中中にも、尖閣諸島周辺海域に中国の海警局は出没し、虎視眈々と現状変更を目論んでいる。
話を詰めて、岸田総理の出番ならまだ理解できるが、この報道を見れば、ただの丸投げだ。林外相、そして外務省には交渉力はないのか。
このような人物、そして組織が外交を担っていては、我国が国際社会で存在感を出すことは到底無理な話だ。