日韓安全保障対話が5年ぶりに再開!その背後でレーダー照射事件を棚上げする可能性が浮上?!
尹大統領の徴用工問題への対応や訪日によって改善の兆しが見られる日韓関係。しかし、何度も言うが、我国と韓国との間にある問題は徴用工問題だけではない。
山積する問題について、不可逆的な解決をしてこそ未来志向の日韓関係の構築の第一歩だと思うが、まさかの可能性が報じられている。
5年ぶりに日韓安全保障対話が開催され、それ自体は歓迎すべきことだが、自衛隊機へのレーダー照射事件が棚上げされる可能性があるというのだ。
徴用工問題では厳しい姿勢を示した岸田政権。レーダー照射事件については同様の対応を取らないのか。
開催された日韓安全保障対話。レーダー照射事件は棚上げ??
強いリーダシップを発揮し、徴用工問題の解決策を公表した尹大統領。文在寅前大統領の時に史上最悪のレベルまで落ち込んだ日韓関係を好転させようという強い意思が窺える。
その日韓関係だが、5年ぶりに日韓安全保障対話が開催された。
日韓両政府は17日、外務・防衛当局の局長級による「日韓安全保障対話」をソウルで開いた。関係が悪化した2018年以降は途絶えていた枠組みだ。安保政策を担う実務者が話し合う場を再開させ、レーダー照射問題などの懸案が再発しないような方策を探る。
(中略)
自衛隊機へのレーダー照射や元徴用工などの問題で関係が悪化した18年からは事実上の凍結状態になっていた。
中国や北朝鮮、そしてロシアによって急速に安全保障環境が悪化している東アジア。その東アジアで我国と韓国が手を結んで対応していくことに異論はない。
しかし、我国と韓国との間では徴用工問題の他にも解決しなければならない問題が山ほどあることを忘れてはならない。
特に安全保障分野で暗い影を落としているのが、自衛隊機へのレーダー照射事件だ。この事件の解決についても協議がなされているものと思っていたが、政府関係者が驚きの発言をしている。
防衛省は18年12月、自衛隊の哨戒機が海上で韓国艦艇に火器管制レーダーを照射されたと発表した。日本側は射撃の準備行為と位置づけられるレーダー照射に抗議したが、韓国は事実でないと否定した。
(中略)
日本の政府高官によると18年のレーダー照射に関する事実関係を今後は争わない可能性がある。
何と、だ。重大な事件であったにも関わらず、不問にする可能性があると言うのだ。当時、防衛省は映像まで公開していたにも関わらず、不問に付すと言うのか。
良好な日韓関係を構築するということは、我国にとっても重要なこと。だが、問題を不問に付しては従前の日韓関係と何ら変わりない。
未来志向の日韓関係を構築するためには、両国間の問題を見過ごすのではなく、解決することが必要ではないのか。
徴用工問題では強硬な姿勢を示した岸田政権。その姿勢を他の問題でも貫き、真の未来志向の日韓関係を構築してもらいたい。