統一地方選、共産大敗に、志位氏と小池氏はお詫びを述べるも、進退には言及せず
統一地方選で、日本共産党は大敗を喫した。党員による投票が可能な党首公選制を訴えた党員が除名された影響が大きかったのではないだろうか。
今月9日、23日に投開票された統一地方選で共産党は大敗を喫した。党の発表によると、前半戦の道府県議選と政令市議選でそれぞれ22議席減。後半戦の市区町村議選でも91議席を減らすなど党勢衰退があらわになっている。最近では党首公選制を主張したベテラン党員を立て続けに除名処分にしたことが物議をかもし、頼みの綱である野党共闘も不調が続く。来年の党大会に向けて組織を立て直せるかは見通せない。
志位和夫委員長は、議席を減らしたことについて謝罪はしても、自身の進退については言及していない。
https://t.co/rkknp99wfs
統一地方選後半戦で、共産党は区市町村で909議席を獲得しました。ご支援に心から感謝するとともに、4年前選挙比で議席を後退させたことは悔しく残念であり、おわびを申し上げます。…— 志位和夫 (@shiikazuo) April 24, 2023
小池晃書記局長もお詫びを述べたが、自身の進退については触れていなかったようだ。
共産党の小池書記局長は記者会見で、衆参5つの補欠選挙について「勝利はできなかったが、岸田政権への批判の強さを示した選挙だった。自民・公明両党と、その補完勢力の日本維新の会などに勝つためには、相互に支援し合って勝利を目指す本気の野党共闘がどうしても必要だ。共闘の再構築に今後も力を尽くしていきたい」と述べました。
また、統一地方選挙の後半戦について「前回、4年前と比べると、91議席の後退となった。住民の利益のために奮闘している多くの候補者を落選させてしまったことは大変悔しく、残念であり、おわびを申し上げたい」と述べました。
このままでは志位氏が引退するまで党首であり続ける可能性も…党員が納得しているのならそれでいいかもしれないが、もし党首公選制を訴えた声が氷山の一角だったら、党員からの不満の声がますます高まるのではないだろうか。また、所属議員も志位氏と心中するつもりだろうか。
党員の高齢化も深刻な状況だと聞く。このまま消滅する政党となってしまうのか。