中国が日本と韓国の関係修復に警戒。日韓首脳会談を「成果の乏しい会談だった」と批判
岸田首相は7日、韓国・ソウルの大統領府で 尹錫悦大統領と会談し、約12年ぶりに「シャトル外交」が再開した。
これに警戒を示したのが中国。中国共産党の機関紙は、日韓首脳会談について「成果の乏しい会談だった」と批判的に報じた。これについて、テレビ朝日は「中国としては、歴史問題や原発処理水の放出問題などを通じて韓国と連携したい考えですが、尹政権が急速に日本やアメリカと接近する姿勢に警戒を強めています」と報じた。
岸田総理大臣と韓国の尹大統領の首脳会談について、中国では共産党系メディアが「成果の乏しい会談」などと報じています。
中国共産党系の環球時報は8日の一面で、日韓首脳会談について「成果の乏しい会談だった」との見出しで大きく取り上げました。
また、韓国メディアを引用する形で「『屈辱的な対日外交』に対し複数の市民団体が抗議活動を行った」と報じ、抗議のプラカードを掲げる市民らの写真を掲載しました。
中国としては、歴史問題や原発処理水の放出問題などを通じて韓国と連携したい考えですが、尹政権が急速に日本やアメリカと接近する姿勢に警戒を強めています。
そもそもシャトル外交は重要な議題があろうがなかろうが定期的に行き来して会談を行い意思疎通を図るもので、当然成果などない時もある。
中国もそれは承知のはずだが、あえて批判報道をしたということは日韓の接近を相当警戒しているのだろう。日韓の関係改善については、日本人の中には素直に喜べなく、むしろ否定的な人もいるようだが(私もだが)、対中国を限定して考えたら日韓の外交は正解と言えるのかもしれない。
「成果の乏しい会談だった」と中国は批判するが、日韓両国の課題に向き合い、関係改善を加速させる方針で一致したので、それなりの成果はあったと考える。
個人的には、日韓両国の課題に向き合い、関係改善を加速させる方針で一致したのなら、当然、今後は竹島問題・歴史認識・レーダー照射問題が議題に上がり、議論を重ね解決されるのだろうと期待したくなる。