泉代表、選挙協力について、維新とは「やらない」共産とは「基本やらない」
立憲民主党の泉健太代表が15日、BSフジ「プライムニュース」に出演し、選挙協力、候補者調整について、日本維新の会とは「やらない」日本共産党とは「基本やらない」と明言した。
泉代表は「選挙はまず独自でやるものだ」と述べた。
次の衆議院選挙について、150議席を獲得できなければ辞任すると表明している立憲民主党の泉代表が、日本維新の会や共産党との候補者の調整は行わないと明言した。
立憲民主党・泉代表「(選挙協力、候補者調整について、やるのか? やらないのか?)やらない。(維新とは)やらない」、「(共産党とは?)基本やっぱりやらないですね。僕らはやらない」
泉氏は、15日夜のBSフジ「プライムニュース」で、「選挙はまず独自でやるものだ」と述べ、150議席は「立憲民主党の総力を挙げ達成すべき最低目標だ」と強調した。
また、今の国会での岸田内閣不信任案の提出については、「最後の最後まで戦略を読みながらの展開になる」として、会期末まで慎重に検討する姿勢を示した。
おそらく、維新はもとより、共産と共闘してきた選挙区も共産が擁立すると思われるので票の食い合いになることは間違いないだろう。ただ、立憲支持者の中にも共産との共闘について良く思っていない人たちもいて、他党へ投票した支持者も少なくない。そういった支持者を呼び戻す効果と無党派層に支持を広げるには効果があると思われる。
ネット上では「やっと立憲共産党から立憲民主党になるんですね」「中道で頑張って下さい」「もともと協力しようとしたことが間違い」と好意的な声があがる一方で「共産党と候補者調整しなければ、立憲民主党は小選挙区でも大敗だと思います」「共産党とは選挙協力しなきゃダメ」「小選挙区は維新と共産と食い合いにあって自民公明に勝つのは難しい」といった否定的な意見も多くみられた。
注目は泉代表の今回の発言が党内で周知されているかだ。衆議院千葉5区の補欠選挙を巡っては、岡田克也幹事長が野党5党がそれぞれ候補を擁立し、自民党が勝利したことについて、「候補一本化できなかった点に尽きる」「大反省すべき」と語っていて、今回の泉代表の発言と考えが大きく異なる。もし周知されていないようなら「聞いてないよ」と批判の声をあげる所属議員がまた出てきそうだ。また、共産の反発があることも予想できる。