【ジェンダー平等】泉代表「立憲民主党は、意思決定の場に女性を増やします!」
立憲民主党の泉健太代表は30日、「立憲民主党は、意思決定の場に女性を増やします!」とツイート。泉代表はジェンダー平等指数の国際ランキングで、日本は教育分野では同率1位なのに、「政治」と「経済」の分野では極端に低いことを問題視していた。
先日、立憲民主党本部に沢山の女性自治体議員が集まりました。
ジェンダー平等指数の国際ランキング、日本の「教育」分野は同率1位。なのに「政治」分野の女性参画が極端に低く146ヶ国中139位。「経済」分野も121位です。
立憲民主党は、意思決定の場に女性を増やします!
ジェンダー平等で政治分野に多くの女性が参画するよう導くことはとても重要なこと。しかし、個人的に少々腑に落ちない面もある。
内閣府男女共同参画局の「みんなで目指す! SDGs×ジェンダー平等(仮)」にはこう記されている。
「ジェンダー平等」とは、ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができることを意味しています。男性と女性は、身体のつくりは違いますが、平等です。ところが、今の社会では、男性に向いている役割や責任、女性に向いている役割や責任など、個人の希望や能力ではなく「性別」によって生き方や働き方の選択肢や機会が決められてしまうことがあります。
そこで、世界中で、法律や制度を変えたり、教育やメディアを通じた意識啓発を行うことで、社会的・文化的に作られた性別(ジェンダー)を問い直し、ひとりひとりの人権を尊重しつつ責任を分かち合い、性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる社会を創るための取組が行われています。
同時に、「女の子だから」「女性だから」という理由で直面する障壁を取り除き、自分の人生を自分で決めながら生きるための力を身につける取組(エンパワーメント)も行われています。
「ジェンダーの平等と女性・女の子のエンパワ-メント」は、SDGsの重要なテーマで、また、日本では「男女共同参画社会基本法」で21世紀の最重要課題と位置付けています。
重要なのは上記にあるように、女性だから政治家になりにくいという環境を変え、女性でも男性と同じく平等に参画できる環境を作ることで、女性政治家を多く輩出するために「女性候補と男性候補の数を半々にする」とは意味が違う。女性に政治に参画するよう呼びかけることは非常に重要なことだが、やり方を間違えたらジェンダー平等ではなく、「女性優遇」になりかねない危険性がある。
もう一つ変えていかなければいけないのは有権者に「女性だから」と思わせないことだ。昔ほどの偏見はないが、それでも随所で女性議員が女性参画の足を引っ張っている場面が時折見られる。女性候補が等しく有権者から選ばれるためには現職の女性議員の頑張りはもちろんだが、政党の女性党首が頑張っている姿を見せることや、女性総理を誕生させて成果を上げるのが一番効果的だ。閣僚や政党人事で女性を起用しているが、やはり政党トップより効果は薄いと思う。残念なことに各党党首を見ると、社民党の福島瑞穂党首とれいわ新選組が共同代表を立てているくらいで、後は全員男性だ。中には長期間同じ党首の政党もあり、女性どころか現党首が自ら身を引かない限り何人たりとも党首になれないような政党もある。一部を除いて、代表選を行った結果なので仕方ない面もあるだろうが、まずは有権者の認識を変えていく方向に力を注ぐべきではないだろうか。いくら選挙で女性候補を多く擁立しようとも、有権者に選ばれなければ女性議員の数は増えない。今即座にできることは、女性議員の活躍が有権者に認められるよう頑張ってもらうことだ。立憲民主党にも女性重鎮議員がおられるので、その方々に奮起してもらうよう泉代表が導いたらいかがだろうか。