【謎ワード「科学的誠意」がトレンド入り】韓国野党議員がグロッシ事務局長を「科学的誠意もなく、政治的傲慢ばかり」と批判⇒ネット「科学的誠意なにそれ?」
ツイッターで「科学的誠意」という、意味不明の奇妙な言葉がトレンド入りした。
何のことかと思ったが、韓国野党「共に民主党」の議員が、訪韓したIAEAのグロッシ事務局長が「福島第一原発の汚染水より北朝鮮の核の方を心配すべきだ」と発言したことについて「科学的誠意もなく、政治的傲慢ばかりが充満した、到底納得しえない発言」だと批判したことについてだった。何でもかんでも「誠意」を付ければいいものじゃない。
パク・クァンオン院内代表「韓国国民をおとしめた…不適切」
野党「共に民主党」のパク・クァンオン院内代表は10日、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長が国内メディアとのインタビューで「福島第一原発の汚染水より北朝鮮の核の方を心配すべきだ」と発言したことについて「科学的誠意もなく、政治的傲慢ばかりが充満した、到底納得しえない発言」だと批判した。パク院内代表は10日午前、国会で行われた同党の最高委員会議で、「北朝鮮の核問題が朝鮮半島の最重要課題だということを知らない国民はいない。韓国国民の認識水準をおとしめた非常に不適切な発言」だとして、上のように述べた。
グロッシ事務局長は8日の「朝鮮日報」とのインタビューで「いかなる検証も受けない北朝鮮の核開発施設こそ、国際社会にとって非常に大きな脅威だ」とし、「韓国人は北朝鮮の核という『悪い現実』に慣れてしまっているため大きな恐怖は感じないのかもしれないが、私は我々の誰もがここ(朝鮮半島)で起きていることにもっと多くの関心を傾け、福島よりも北朝鮮の核問題を心配すべきだと思う」と述べた。
ツイッター上では「科学的誠意てなに?」「科学的誠意なにそれ?」と疑問に思っている人が大勢いる。無理もない。そもそも科学は、誠意も何も、研究や検証のデータに忠実なものだ。
「科学的誠意」という言葉があるとしたら、科学的根拠に基づいて発言すること、または具体的な研究や検証に基づいた正確な情報と、信頼性の高い情報を発信することが「科学的誠意」に当てはまると考える。
韓国野党議員の主張は「我々の気持ちを察しろ」と言っているだけで、「科学的誠意」にまったく当てはまらない。忖度しろと言っているだけで、我々日本人はそれを非科学的という。
それと、グロッシ事務局長が「北朝鮮の核の方を心配すべきだ」と述べたことがそんなに癪に障ったのだろうか。だとしたら、「共に民主党」は北朝鮮よりと言っているようなものだ。ますます耳を傾けるに値しない。