中国の処理水海洋放出に対する批判に、自民・甘利氏「あなたにだけは言われたくない」
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出について、政府は早ければ8月下旬に放出の方向で調整に入ったと新聞各社が報じた。もちろんこの報道は中国にも届いているはず。ますます中国の反発が強くなると予想される。
皆さんご承知の通り、日本の処理水は中国のものより総排出量も濃度も低い。日本人の本音としては「中国には言われたくな」だが、この言葉を政府はなかなか言えない。そんな中、自民党の甘利明前幹事長はフジテレビの番組で政府を代弁して「あなたにだけは言われたくない」と述べた。
自民党の甘利前幹事長は6日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」で、福島第1原発の処理水を海に放出する日本政府の方針を中国が批判していることについて、「あなたにだけは言われたくない」と述べた。
自民・甘利明前幹事長「(中国は)政治的意図で、根拠のないうわさを外交ツールとして使うわけです。(処理水の)排出総量は、中国の5分の1から7分の1。政府の気持ちを代弁するならば、『あなたにだけは言われたくない』」
甘利氏は、処理水のトリチウムは、WHO(世界保健機関)の基準以下に薄めて放出すると強調し、「中国が専門家同士の意思疎通を行わないのは、科学的ではない主張をしているからだ」と述べた。
ただ、甘利氏のようなストレートな反論ではないが、日本政府も、松野官房長官が「汚染水ではなく処理水」と反論し、「中国側に対しては科学的根拠に基づいた議論を行うよう強く求めていく」と訴えていた。外務省も中国のものよりも安全であることを訴える図表を公開している。
#STOP風評被害
周辺国・地域の原子力施設や再処理施設におけるトリチウムの年間放出量は、#ALPS処理水 の処分方針での放出予定量を上回っていますが、各国・地域の法令を遵守した上で、液体廃棄物として海洋や河川等へ、また、換気等に伴い大気中へ排出されています。 pic.twitter.com/4l3IU6h8q3— 外務省 (@MofaJapan_jp) August 2, 2023
これをメディアが取り上げ拡散しようとしないから日本政府の発信が弱いと言われる。
ネットの反応
そもそも日本のALPSはトリチウム以外は取り除く技術力を持っているが、中国も韓国も処理水の除去技術は未公表のまま、海洋投棄を続けているではないか。
両国とも、一体どれだけの放射性物質が海洋投棄されているか皆目分からない。
ただその発信力の弱さは日本の1番のガンとも言える私達の国のマスメディアという組織に問題があるんです。