駐日トルコ大使「日本の法令、しきたりにのっとって滞在することが重要」「クルド系はトルコであらゆる政治活動の自由を保障されている」
埼玉県川口市でトルコ国籍の少数民族クルド人らの行動が問題視される中、ギュンゲン駐日トルコ大使は産経新聞のインタビューで、「悲しいことであり、全く遺憾だ」と述べ、一部のクルド人に、日本の法令やしきたりを順守して滞在するよう促した。
また、ギュンゲン大使は日本に滞在するクルド人が自国での差別や迫害などを理由に難民申請していることに関し、「トルコにおいてクルド系が切り離された存在であるかのような印象で物事を語るのは間違いだ。クルド系はトルコであらゆる政治活動の自由を保障されている」と反論したしたという。
埼玉県川口市でトルコ国籍の少数民族クルド人ら約100人が7月初め、県警機動隊が出動する騒動を起こしたことに関し、ギュンゲン駐日トルコ大使は産経新聞のインタビューに「悲しいことであり、全く遺憾だ」と述べた。また、一部のクルド人に、日本の法令やしきたりを順守して滞在するよう促した。
ギュンゲン氏によると、日本に滞在するトルコ国籍者は約6000人で、埼玉県、名古屋市を中心とした愛知県、東京都の順に多く住む。ギュンゲン氏は「ほとんどが日本社会に溶け込み、日本語の能力も身に付けている」と指摘した。
川口市での騒動で地域住民と軋轢(あつれき)が生じていることについて、「危惧している」とし、自治体や警察との協力を通じて問題に対処し、軋轢が「トルコと日本の友好関係に悪影響を及ぼさないように、最大限努力している」と述べた。
また、トルコ国籍者に「日本の法令、しきたりにのっとって滞在することが重要だ」と呼び掛けた。そうした観点から、大使館としてはトルコ国籍者に日本語能力の取得を奨励しているという。
日本に滞在するクルド人が自国での差別や迫害などを理由に難民申請していることに関し、「トルコにおいてクルド系が切り離された存在であるかのような印象で物事を語るのは間違いだ。クルド系はトルコであらゆる政治活動の自由を保障されている」と反論した。
トルコ政府はクルド人国家の独立を求めてきた非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)の掃討を続けており、国際人権団体などからは、PKKとの戦いの過程で一般のクルド系住民の権利が損なわれているとの指摘も出ている。
クルド人がトルコで迫害を受けているとは、大使の立場からして口が裂けても言えないだろう。産経が指摘しているように、少なからず迫害はあっただろう。だが、それと日本のルールを守らないのとは話が違う。宗教的に譲れないようなことはあるのかもしれないが、基本的なルールや風習は在住する国のものを守るよう、促すだけでなく、教育して欲しい。これは彼らを擁護する日本の人権団体にもお願いしたいことだ。彼らを日本に留めておきたいのなら、言いっ放しではなく、それに伴う行動を起こしてほしい。
ネットの反応
大使がここまでハッキリ言って下さったのなら、もう難民申請はできないね