【ウイーン条約22条知ってますか?】日本大使館にレンガ破片投げ込まれる⇒中国報道官「日本側に責任がある」と主張
北京にある在中国日本大使館に中国人がレンガの破片を投げ込んだそうだ。福島第一原発の処理水放出に対する報復行為とみられている。大使館の保護は接受国(この場合は中国)の義務だ。しかし、中国外務省の報道官は実行した中国人を非難せず、また、再発がないよう呼びかけることなく、日本側に責任があると主張した。
中国外務省の報道官は、北京にある日本大使館の敷地に中国人がレンガの破片を投げ込んだことについて「日本政府が核汚染水の放出を一方的に強行したことが根本的な原因だ」と述べ、福島第一原発にたまる処理水を薄めて海に放出する措置を始めた日本側に責任があると主張し、正当化しました。
東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めた上で海への放出を始めた今月24日、北京にある日本大使館で中国人が大使館の敷地にレンガの破片を投げ込み、その場で警察に拘束されました。
これについて、中国外務省の汪文斌報道官は29日の記者会見で「日本政府が核汚染水の海への放出を一方的に強行し、各国の国民の強烈な憤慨を引き起こしたことが根本的な原因だ」と述べ、日本側に責任があると主張し、レンガの破片を投げ込んだ行為を正当化しました。
そのうえで「日本側がすべきことは直ちに誤りを正し、核汚染水の放出を停止することだ」と従来の主張を繰り返しました。
中国では、福島第一原発にたまる処理水の放出開始後、2つの日本人学校で石や卵が投げ込まれているのが見つかったほか、日本の大使館や総領事館には嫌がらせの電話などが相次いでいます。
「外交関係に関するウィーン条約」の22条にはこう記されている。
第二十二条 1 使節団の公館は、不可侵とする。接受国の官吏は、使節団の長が同意した場合を除くほか、公館に立ち入ることができない。
2 接受国は、侵入又は損壊に対し使節団の公館を保護するため及び公館の安寧の妨害又は公館の威厳の侵害を防止するため適当なすべての措置を執る特別の責務を有する。
3 使節団の公館、公館内にある用具類その他の財産及び使節団の輸送手段は、捜索、徴発、差押え又は強制執行を免除される。引用元 https://www1.doshisha.ac.jp/~karai/intlaw/docs/diplomat.htm
使節団の公館(大使館)の保護は接受国の義務ということだ。本件においては中国はウイーン条約に則った対応をしていない。
また、日本と中国はウィーン条約の規定の確認・補足等を目的とした「領事関係に関する日本国と中華人民共和国との間の協定(略称:日・中領事協定)」も結んでいる。
大使館への攻撃はテロ行為と言っていい。つまり、中国は自国民によるテロ行為を無視し、攻撃を受けた側の日本を責めている。非常に危険な解釈だ。どんな理由があっても暴力は許されない。これは国際的にも常識だ。
もはやまともに付き合うことが出来ない国ということは明白だ。すぐにとはいかないだろうが、官民共に脱中国の準備を急ぐべきだ。