国民民主党の代表選、玉木代表が圧勝で再選。開票後は両者「ノーサイド」を強調
2日に行われた国民民主党の代表選。国会議員や地方議員、党員・サポーターの計111ポイントの中で争われたが、玉木雄一郎代表が80ポイント、前原誠司代表代行が31ポイントと、玉木代表の圧勝となった。
玉木代表の政策実現路線が、前原氏の「非自民・非共産」の枠組みによる野党共闘による政権交代より支持されたと見られている。
また、開票後は玉木代表、前原氏ともに「ノーサイド」を強調したという。
国民民主党の代表選は2日、都内で投開票され、玉木雄一郎代表(54)が一騎打ちとなった前原誠司代表代行(61)を大差で下して再選を果たした。代表選は国会議員や地方議員、党員・サポーターの計111ポイントで争われ、玉木氏が80ポイントを獲得し、前原氏は31ポイントにとどまった。玉木氏は圧勝に「80対31で現体制が承認された」とし、榛葉賀津也幹事長の続投も承認された。新執行体制について「骨格は現体制を維持する」とし、「政策実現に向け与野党を超えて連携していく」と語った。
代表選で両氏は基本政策で、ほぼ一致するものの党運営に関しては路線対立が鮮明となった。玉木氏は政策実現を最優先し、政権与党との連携にも前向き。前原氏は「非自民・非共産」の枠組みによる野党共闘による政権交代を目指すと激論を展開した。
だが両氏は投開票後、ともに「ノーサイド」を強調し、玉木氏は「21人しか国会議員がいない。冷や飯も、暖かいご飯も分けている余裕はない」と党内融和を最優先する方針を示した。
政府予算案に賛成に回るなど与党寄りの玉木氏続投で政界には国民民主党の連立政権入りや、玉木氏が入閣する可能性が取りざたされている。玉木氏は「今時点でわが党が連立を組める政党はない。私が閣僚になることはありません。そういう話は一切ありません」と重ねて否定した。
また党の立ち位置について「野党です。私自身も自民党の候補者と戦っている。どこからどうみても野党です」としたが、政策次第で与党にも野党にも同調する玉木路線が継続される。
玉木代表と前原氏はX(旧ツイッター)に選挙戦の感謝の気持ちと今後の意気込みを投稿。
国民民主党の代表に再選されました。お支えいただいた皆様、そして前原候補と陣営の皆様にも感謝申し上げます。真剣勝負の論戦は、まるで「磨ぎ石」のように国民民主党を磨いてくれたと思います。これまでの党運営の問題点も浮き彫りになったので、改めるべきは改め、国民民主党をさらに強く大きくして… pic.twitter.com/F1qYnUJSgk
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) September 2, 2023
この度の代表選挙ではご期待に沿うことがかなわず、誠に申し訳ございませんでした。
残念な結果となってしまいましたが、ご支援いただいた皆様、また代表選挙を運営していただいた党本部、各都道府県連の皆様、両陣営スタッフの皆様に心より感謝を申し上げます。
誠にありがとうございました。… pic.twitter.com/ZBWxtbRBC0
— 前原誠司 (@Maehara2016) September 2, 2023
代表選前は玉木代表をけん制していた立憲民主党の泉健太代表もXを更新。再選した玉木代表に「国民の生活のため、力を合わせるべき政策は力を合わせていきましょう!」と呼びかけた。
玉木代表、国民民主党代表選での再選おめでとうございます。
賃上げと可処分所得拡大、トリガー凍結解除、教育の無償化、子育て支援、予算のムダ改革などの解決は急務。
国民の生活のため、力を合わせるべき政策は力を合わせていきましょう!https://t.co/zLJ7k5iYTo— 泉健太🌎立憲民主党代表 (@izmkenta) September 2, 2023
しかし、玉木代表の再選により、泉代表が切望する選挙での共闘は、ゼロではないだろうがほとんど無理となった。
因みに、朝日新聞は残念そうだった。
「野党まとまらないと巨大与党に太刀打ちできない」 中林美恵子教授 https://t.co/EkEXtswPaQ
野党のあるべき姿が根本的に問われた国民民主党代表選。玉木雄一郎代表が2日に再選を決め、政策実現のために与党とも連携する路線が続きそうだ。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) September 2, 2023
玉木代表の再選を受けたネットの反応
隣国の脅威や国力の衰退
エネルギー価格の上昇
加え中小企業の倒産の増加
後がない日本これ程「日本」が危ないと
感じた事はない残念ながら
「与党」を動かさなければ
何も変えられない玉木代表再選
今こそ与党野党協力し
日本、国民の為尽力願う気概を持つ議員は与野党
問わず応援したい https://t.co/KqYqGUEkEw— 世良公則 (@MseraOfficial) September 2, 2023
おめでとうございます。明日のトークは代表としてでよかったです→国民民主党、代表に玉木雄一郎氏再選 与党と協力路線を継続 – 日本経済新聞 https://t.co/4F8kOvmNHo
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) September 2, 2023
国民民主党代表選で玉木雄一郎代表が前原誠司代表代行との一騎打ちを制した。“政策実現の為なら政府与党への接近辞さず”の玉木氏と“野党勢力結集で政権交代”主張の前原氏。結果は玉木氏圧勝に。現実野党からの脱落は党員が許さなかった。共産・公明の独裁政党よ、見たか?https://t.co/rk5xDNBKal
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) September 2, 2023