【本気で言ってますか？】玉川氏「敵基地攻撃能力持たなければ、中国は日本を攻撃しない」
テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」に出演した玉川徹氏が、日本の敵基地攻撃能力について「日本が中国を直接攻撃する能力がなければ（日本は中国を）攻撃できない。攻撃ができないってことは日本を攻撃する理由もないわけです、中国にとっては」「しかし、敵基地攻撃能力を持ってしまったら、（日本が中国を）攻撃できるわけですね。持ってたら、アメリカに言われたら攻撃をするかもしれない、中国の基地を。そうなった場合は日本は完全に中国にとっての戦争相手国になる」と持論を展開した。
まるで中国の代弁者だ。全く逆だ。中国、ロシア、北朝鮮が安全保障環境を脅かすから敵基地攻撃能力を保有せねばいけなくなったのだ。逆に中国などが危険な国家でなければ敵基地攻撃能力はおろか、防衛費の大増額も必要なかったのだ。
元テレビ朝日の玉川徹氏が７日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、日本の敵基地攻撃能力に疑問を投げかけた。
台湾有事についての話題。中国が武力行使に出た場合、沖縄の米軍基地がターゲットになる可能性が高く、日本も当事者になると示された。
玉川氏は、憲法９条について「日本国憲法があることによって、日本は世界の戦争に巻き込まれないですんだっていう部分もある」と分析した。その上で、集団的自衛権の行使や敵基地攻撃能力についてコメント。中台で紛争が起きた場合「まず真っ先に狙われるのは沖縄の在日米軍基地。ここにミサイルなんかが来た時、日本はどうするかですけど、例えば日本が中国を直接攻撃する能力がなければ（日本は中国を）攻撃できない。攻撃ができないってことは日本を攻撃する理由もないわけです、中国にとっては」と説明した。「しかし、敵基地攻撃能力を持ってしまったら、（日本が中国を）攻撃できるわけですね。持ってたら、アメリカに言われたら攻撃をするかもしれない、中国の基地を。そうなった場合は日本は完全に中国にとっての戦争相手国になる」と持論を展開した。
「そういう風なことも含めて、解釈変更が良かったのか、敵基地を攻撃する能力を持つのが本当にいいことなのかそういう風なことを、ちゃんとこの台湾の問題でもう一回考えた方がいい」と力説した。ここで、解説をしていた元ＮＨＫのジャーナリスト池畑修平氏は「敵基地を攻撃する能力は戦争を抑止する、つまり中国に思いとどまらせるための手段として機能するかどうかというところが重要なポイント」と説明した。玉川氏は「機能すればいいんですけど、ミサイルの数とかから言っても、日本が備えるだけの数っていうのが中国をそれで思いとどまらせる力があるのかどうか」と日本の敵基地攻撃力の量では抑止力にならないと疑問視した。
玉川氏は習近平国家主席が「琉球は中国に属していた」「日本が奪った」と認識していることをどう思っているのだろうか。習主席のこの認識からして、今の中国が沖縄を虎視眈々と狙っていることが解る。
記事には「玉川氏は、憲法９条について「日本国憲法があることによって、日本は世界の戦争に巻き込まれないですんだっていう部分もある」と分析した」とあるが、確かに海外の戦争で直接戦闘に加わらなかったのは憲法の存在があるからだが、日本がこれまで侵略もしくは攻撃されなかったのは断じて憲法９条のおかげではない。日米同盟、日米安全保障条約があったからだ。それがなければとっくに尖閣は奪われていただろう。米軍基地がなければ沖縄も危うかったかもしれない。これまでは米国が圧倒的な軍事力を誇っていたが、中国がその差を埋めつつある。
そんな中、米国だけが日本が攻撃された場合のリスクを負うだろうか？日本が攻撃された場合、日本が自国を守る決意と手段を持ち、国を守る姿勢を示さなければ、米国が本気で助けてくれるかは疑わしい。自国の領土は自国が守るというのは防衛の大前提だ。そもそも敵基地攻撃力とは、相手が攻撃するか攻撃する意思を示さなければ使用されない。池畑修平氏の述べるように、相手に攻撃を思いとどまらせるための抑止力なのだ。そして、政府は米国だけに依存するのではなく、英国や豪州などのパートナーとの信頼及び協力関係を深めている。まさに備えあれば憂いなしが国民の安全を確保するのだ。
また、「ミサイルの数とかから言っても、日本が備えるだけの数っていうのが中国をそれで思いとどまらせる力があるのかどうか」と抑止力としてどうなのか？とケチをつけているが、それなら防衛費の増額に賛成し、「足らないのではないか？」とテレビで訴えてみてはいかがだろうか。
ネットの反応
相手が弱くなれば弱いほど侵略されるのが普通だと思うんだけどなあ。