イタリア首相、「一帯一路」離脱を中国に非公式に伝える
イタリアのメローニ首相は、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」について、投資協定から離脱する方針を中国の李強首相に非公式に伝えたと報じられた。
メローニ首相は就任当初から中国に厳しい姿勢をとっていて、「一帯一路に参加しなくても良好な対中関係は可能だ」と、離脱を示唆していた。7月27日のバイデン米大統領との会談でも一帯一路の離脱について意見交換した。(参考)
イタリアのメローニ首相は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に関する投資協定から離脱する方針を中国の李強首相に非公式に伝えた。
メローニ首相(G20サミットで、10日)Photographer: Dan Kitwood/Getty Images
インドでの20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席した両首相は9日に会談し、メローニ首相がイタリアの離脱方針を李首相に語った。事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。イタリアは2019年、一帯一路協定に正式に署名していた。一帯一路は習近平国家主席が旗振り役となって進めている政策だが、習主席は今回のG20サミットを欠席。メローニ首相は中国による貿易報復を警戒し、協定離脱の決定をどのように中国側に正式に表明するか決めるまで時間をかけている。
イタリアはG7で唯一、一帯一路に参画している。公式に離脱されれば痛手となるため、中国は引き留めに躍起のようだ。
一帯一路は中国の習近平国家主席の提唱から今年で10年。10月に北京で開く関連の国際会議は習指導部の「今年最重要の外交行事」(中国政府筋)だ。先進7カ国(G7)で唯一参画しているイタリアが節目の年に離脱すれば、中国に痛手となる。
中国は引き留めに躍起となってきたが、中国外務省が発表した9日の李氏とメローニ氏の会談内容に、一帯一路に関するやりとりは含まれていなかった。
「一帯一路」会議に90カ国 北京で10月開催https://t.co/Na3mXfuBpk
一帯一路を巡っては、イタリアが先進7カ国で唯一、中国と覚書を結んで参画しているが、メローニ現政権は離脱を検討。中国は引き留めに躍起になっている。
— 産経ニュース (@Sankei_news) September 7, 2023
ネットの反応
イタリア首相「一帯一路」離脱意向を伝達 中国首相に(日経)https://t.co/XrlldcYWX9
――金の切れ目が縁の切れ目。イタリアの期待外れぶりを示すデータをThink!欄に記しました。— 滝田洋一(日本経済新聞+WBS) (@yoichitakita) September 10, 2023
いい動きです。https://t.co/was1kNm0S3
— KOJI HIRAI 平井宏治 (@KojiHirai6) September 10, 2023
◻️イタリア首相、「一帯一路」離脱を中国に非公式に伝える-関係者https://t.co/SU8b7Qeyzm
失敗してるからね…そりゃ習近平主席もG20欠席するわ。
— フィフィ (@FIFI_Egypt) September 10, 2023
AIIBからカナダも離脱。
中国と先進国は価値観共有出来ないのは
はっきり証明されました
いまだに中国に幻想を抱いてる日本の政治家や経営者は早く目を覚ませよ。
岸田政権による西側諸国の絆強化や中国への厳しい対応の影響もいくらかはあるんだろうなあ。