【とんでもないブーメラン】沖縄県庁の地下駐車場から有機フッ素化合物流出。米軍には強く抗議していた一方で、県はこれまで事実を公表せず。
沖縄県庁の地下駐車場から、有害な有機フッ素化合物を含む消火剤が流出していたと報じられた。
報道では、県は流出したことを把握していたが、これまで公表しなかった。地下駐車場から近くの川に流出したという。一方で、米軍基地からの流出に対しては県は強く抗議していた。とんでもないブーメランが返ってきてしまった。
沖縄県庁地下から有機フッ素化合物「PFOS」流出 県は公表せずhttps://t.co/cbQowgJCrL
県は流出したことを把握していたが、これまで公表しなかった。一方、県は米軍施設からのPFOS流出には強く抗議しており、自ら流出しながら公表しなかった対応に、批判が集まりそう
— 産経ニュース (@Sankei_news) September 26, 2023
いつから把握していたか?ということになるが、沖縄タイムスによると、6月に漏出していたにもかかわらず、3カ月間も公表していなかったそうだ。
県議会からも厳しい声があがり、野党からは「どの口で米軍を批判できるのか」と批判が上がり、与党からも「最悪のタイミング。信頼と説得力を根底から失う失態だ」「危機意識が欠如している」「衝撃過ぎて立ちくらみがした」といった声があがったという。
PFAS追及の沖縄県失態 漏出事故の公表遅れ、知事の国連演説直後に露呈 野党「米軍批判できるか」 与党「衝撃過ぎて立ちくらみ」https://t.co/3pBv6g1nYi
写真は、沖縄県庁で発生したPFASを含んだ泡消火剤の漏出について謝罪する玉城デニー知事=27日午前0時35分、県議会(小宮健撮影) pic.twitter.com/vS70vC2PAd
— 沖縄タイムス (@theokinawatimes) September 26, 2023
石垣市の中山義孝市長は次のコメントをXに投稿。
この種の事故はあってはならないが、起こるかもしれない。県は米軍のPFAS流出についてあれだけ強く抗議し、情報開示を求めている立場なら、自らの事故を公表しないのは❌です。知事は知らなかったのか?
PFAS含む泡消火剤、沖縄県庁から流出 6月に発生も公表せず(毎日新聞)https://t.co/evo5D3sSOQ
— 中山よしたか(石垣市長) (@yoshitaka_ISG) September 27, 2023
知事は知っていたか?知らなかったのか?知っていれば知事による隠蔽が濃厚で、知らなければ県職員による隠蔽ということになるが、沖縄タイムスの報道によると「事務方が知事や両副知事に伝えたのは知事がスイスから戻った直後の23日だった」という。玉城知事が米軍の管理体制を批判していた立場なので、言い出しにくかったのか、配慮したのか?どちらにしてもとんでもない話だ。事実を隠している間にも河川への流出は続いたのではないだろうか。