埼玉県自民党県議団、虐待禁止条例の改正案を取り下げ。非難殺到に「私の言葉足らずで、全国的に不安と心配の声が広がった」
埼玉県の自民党県議団は議会に提出していた虐待禁止条例の改正案を取り下げることを明かしたそうだ。(参考)
改正案には「子どもだけでの登下校禁止。子供だけで公園で遊ばせるのは禁止。子どもの留守番禁止。おつかい禁止。見かけた人の通報義務」などが盛り込まれ、ネット上では「おかしい」「子育てしたことがないのか」などの非難の声が多数あがっていた。一方で不良外国人などによる治安悪化が背景にあるという意見も多数あがっていて、「子供の安全を確保するなら治安を良くする対策をすべき」などといった意見も多くあがっていた。
改正案は13日の本会議で採決する予定だったが、非難が多くあがっていることを受け、自民党県議団は「条例案につきまして委員会審査を終了しておりますが諸般の事情を考慮をし取り下げをさせて頂きたいと考えております」「私の言葉足らずで、全国的に不安と心配の声が広がった」などと説明。今後、条例の改正案が再提出される予定はないということ。(参考)
松野官房長官は「条例案については県議会でご判断いただく」とコメントしていた。
PTAによる反対署名が7万人を超えている(10日現在)条例の改正案について、松野官房長官は「ご指摘の条例案が提出されていることは承知しています。 県議会に提出されている条例案については県議会でご判断いただくべきものでありコメントは差し控えます」と述べた。
加藤鮎子こども政策担当相は「様々なご議論が出ているということも承知している。県議会の議論をしっかりと注視したい」とコメントしていた。
こうした実態について、加藤氏は「大臣の立場で一定の判断を加える発言は控えたい」とする一方、自身も子育て中に「子どもを1人で登下校させていたことはあった」と言及。「本会議までにはまだ時間もある中、様々なご議論が出ている」と注視していく考えを示した。
県議会のことに口を挟むわけにはいかないため、このようなコメントになったと思うが、改正案を取り下げたことで内心「やれやれ」と思っているかもしれない。
ネットの反応
大事なのは、地域で安心して子供を育てられる社会をつくることでしょ