南鳥島レアアース来年度試掘⇒ネット「これこそ朗報」「素晴らしい」「脱・中国へ」
日本政府が南鳥島でレアアースの採掘を開始する調整に入ったそうだ。
政府は日本最東端の南鳥島(東京都小笠原村)沖の海底で確認されているレアアース(希土類)について、令和6年度中に試掘を始める方向で調整に入った。経済対策を反映する5年度補正予算案に関連経費を盛り込む。レアアースはハイテク製品に欠かせないが、中国からの輸入に大半を依存する。試掘が成功すれば、レアアースの国内調達に一歩踏み出すことになる。
複数の政府関係者が21日、明らかにした。
南鳥島沖では、水深約6000メートルの海底でレアアースを含む泥が大量に確認されている。東京大などの調査では、世界需要の数百年分相当の埋蔵量があるという。
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レアアースを含む泥は、2012年に同島沖のEEZの海底でも確認されていたが、問題はコストだった。鉱山などで採掘するのに対し、深海の底からの採掘はコストがかかり、どこまで下げられるかが課題となっていた。試掘を開始するということはコスト削減のめどが立ったということなのだろう。
もし実現すればレアアースを中国に依存することなく、国内で調達できることが出来る。もう中国のレアアース対日輸出規制にびくびくすることはない。これだけでも十分な成果になるが、輸出も夢じゃないかもしれない。
実は日本は隠れた資源大国で、内閣府のホームページにも「我が国の領海・排他的経済水域・大陸棚は広大であり、近年、これら海域には石油・天然ガスに加え、メタンハイドレートや海底熱水鉱床などのエネルギー・鉱物資源の存在が確認されてきています」とある(参考)。尖閣諸島付近にも石油埋蔵の可能性があることが指摘されている。だから中国は狙っているのだ。
小林鷹之前経済安全保障担当相は「多くの課題があるが日本の技術力があれば克服できる」とXに投稿。
国家戦略として、レアアースの輸入先の多角化を含めサプライチェーン強靭化は必須。その中で最も重要なのが国内調達。採掘から精錬まで、多くの課題があるが日本の技術力があれば克服できる。https://t.co/ldfYLHDtrI
— 小林鷹之 (@kobahawk) October 22, 2023
これまでは莫大なコストがかかり採算が合わないとされてきた海底からの調達。「もしコストの課題がクリアされれば日本は資源大国の仲間入りするかもしれない」なんて考えるとワクワクする。小林氏が述べるように、日本の技術力で克服できることを信じて期待したい。
ネットの反応
自国の資源で物作りができるなんて最強だろ。