泉代表が「5年で政権交代を考えている」に蓮舫氏「私はいつも目指しています」
立憲民主党の泉代表が「5年で政権交代を考えている」とした発言について、党内から嫌味。
泉代表の発言について、同党の蓮舫参院議員がXに「私はいつも目指しています」と投稿したことを、読売新聞が「党内で波紋」と報じた。
発言は4日の法政大での講演で出たもので、泉氏は「候補者もいないといけないし、勝てる状況を作らないといけない」と、党再建には一定の期間を要するとの考えを示した。
長妻政調会長が3日、山形市での講演で「一騎打ちの構造に持っていって、来たるべき総選挙で政権交代を目指す」と述べたばかりで、蓮舫参院議員は5日、自身のX(旧ツイッター)に「私はいつも(政権交代を)目指している」と投稿。ベテラン議員も「我々が自公政権をあと5年も許容するというメッセージにとられかねない。野党第1党の存在意義に関わる」と問題視する。
私はいつも目指しています。 https://t.co/tEKa7azr22
— 蓮舫💙💛RENHO🇯🇵 (@renho_sha) November 5, 2023
野党第一党の党首の立場での対外的な発信としては、蓮舫氏の主張が正解だろう。泉代表の発言は現実的ともとれるが、「ベテラン議員も「我々が自公政権をあと5年も許容するというメッセージにとられかねない。野党第1党の存在意義に関わる」と問題視する」とあるように、支持者に不信感を与える。野党第一党なら姿勢は常に政権を奪うつもりでいるべきだろう。
他にも泉代表の発言に不満を持った方が多かったようで、泉代表はXで「5年後、ではないのです。当然「1日も早く」であり、「必ず5年以内に」です」と弁明していた。
こんな記事につられてはいけませんよ。
5年後、ではないのです。
当然「1日も早く」であり、「必ず5年以内に」です。
国民に寄り添い、国民のために働く政府を作るため、立憲民主党は、今もこれからも取り組みを続けます。 https://t.co/r1aosJ7qKZ
— 泉健太🌎立憲民主党代表 (@izmkenta) November 5, 2023
一般人が報道に釣られるのは、ある程度は仕方ないことだが、実際に党内から苦言が出ていることを問題視すべきだ。相変わらず党内で意思疎通が取れていないようだ。
対外的には蓮舫氏主張のスタンスで、党内の実質目標として「5年後政権交代」と認識を徹底していれば内外からガヤガヤ言われなかっただろうに。
だからこんな嫌味を言われるのだ。
〉立憲の泉代表は、法政大で講演し、次期衆院選での政権交代は目指さない考えを示した。
→これが野党第一党。お膝元の京都市長選挙でも立民は自公と組んで談合選挙をやるんだからそんなもんだよね。ちなみに今日から始まった京都・八幡市長選挙でも立民自公が組んでます。 https://t.co/a6PgAVQbZi— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) November 5, 2023
泉代表は次のように反発。
これ、本当に吉村知事の投稿?
維新が「政権交代に10年」と言っているのはOKで、立憲が「今後5年で政権交代」と言うと、批判。
自民・維新で推薦してきている首長選挙があるのに、立憲だと、批判。
どんな思考なのか? https://t.co/LUVAthwwK1
— 泉健太🌎立憲民主党代表 (@izmkenta) November 6, 2023
「維新が「政権交代に10年」と言っているのはOKで、立憲が「今後5年で政権交代」と言うと、批判」とあるが、それが野党第一党との違いだ。泉代表は野党第一党としての自覚が薄い。だから蓮舫氏にも苦言を呈されるのだ。蓮舫氏も蓮舫氏で直接泉代表に苦言を呈すればいいのに、わざわざSNSで苦言を呈しているから新聞社に「党内で波紋」などと報じられる。これを見た有権者は「やっぱりまとまれない党なんだ」という印象を持つだろう。実際そうなのだが。