バルト海でパイプラインと通信網破壊。現場付近で中国コンテナ船、ロシアの原子力砕氷船が航行。中国船は捜査協力要請に応じず⇒フィンランド警察は中国船が引き起こしたとの見方を強める
バルト海で先月、ガスの海底パイプラインと通信ケーブルが破損される事件が起きた。パイプラインはフィンランドとエストニアを結び、全長約77キロ。通信ケーブルはエストニアとフィンランド、スウェーデンをそれぞれ結ぶ2本で、各1カ所で切られているのが見つかったという。
エストニア公共放送によると、現場付近で中国コンテナ船のほか、ロシアの原子力砕氷船が航行していたという。
フィンランド警察は中国のコンテナ船が引き起こしたとの見方を強め、「意図的な行為」の疑いもあると発表したそうだ。
エストニアのカラス首相は「一連の事件は関連している」との見方を示した。中国コンテナ船が原因だった場合、「中国は国連海洋法条約の加盟国として、法的措置をとらねばならない」とも述べた。(産経報道)
バルト海でパイプラインと通信網破壊 中国船の仕業か 「意図的」の疑いもhttps://t.co/N6UiwMRzby
同国の公共放送ERRによると、現場付近で中国コンテナ船のほか、ロシアの原子力砕氷船が航行していたことが判明している。
— 産経ニュース (@Sankei_news) November 7, 2023
注目のポイント
・フィンランドはロシアのウクライナ侵略後、露産ガス輸入を停止しており、欧州連合(EU)の供給網とつながる重要ラインの一つだった。
・北欧諸国が敏感に反応した背景には、中国がバルト海で存在感を強めていることもある。中国はロシアと合同軍事演習を行ってきた。北海からの中継点となるドイツ北部ハンブルク港では今年、中国の国有海運企業が一部権益を取得したばかりだ。
関与が指摘されている中国は、中国コンテナ船が当時航行していたことには「何ら不自然なことはない」と主張。客観的で正確な捜査を行うよう求めたという。しかし、「航路記録から香港籍の中国コンテナ船「ニューニュー・ポーラー・ベア(新新北極熊)」が浮上したと名指しした。この船は捜査協力の要請に応じていないという。」とあり、捜査協力の要請を拒否していたら疑われるのは当然だ。濡れ衣を晴らしたいなら中国政府が捜査協力に応じるよう促すべきだ。
ネットの反応
海底インフラの破壊が相次ぐバルト海で、先月海底パイプラインと通信ケーブルが破損された件を、フィンランド警察は中国のコンテナ船がやったと発表。わざとなら中国による破壊工作であることが決定的。
バルト海でパイプラインと通信網破壊 中国船の仕業か 「意図的」の疑いも…
— Tsukasa Shirakawa(白川司) (@lingualandjp) November 7, 2023