川勝知事「遅れた責任JR東海にある」「どれだけ振り回したか責任痛感を」とJR東海を非難。田代ダム取水抑制案についても「掘削中に出る水(そのものを)全量戻すよう求めてきた。今度の案はそれとは違う」とまたも無理難題
静岡県の川勝平太知事が、リニア中央新幹線静岡工区問題を巡り、9日の定例記者会見で、ダムの取水抑制案について「ここまで遅れた責任はJR東海にある。どこかの県に責任を擦り付けるような発言をしてきたのは遺憾だ」と責任はJR東海にあると批判した。(参考)
川勝知事の発言についてネット上からは「責任転換も甚だしい」「どう考えても川勝が悪い」などといった意見が殺到している。
川勝知事は更に、JR東海に対して「どれだけ振り回したか責任痛感を」と非難した。
川勝氏は会見で、同案の構想発表から具体案公表まで1年半を要したことを指摘。「いかにJR東海が準備不足で、(取水抑制案について)発言したのかということ。どれだけ振り回されたか、責任を痛感していただきたい」と述べた。
当初からの問題であった大井川の水問題。JR東海と東電が「田代ダム取水抑制案」大筋合意し、大井川流域市町も歓迎の意思を示し。解決にめどがたったと思われたが、会見で川勝知事がとんでもないことを言い出した。
なんと、「求めてきた案とは違う」と言い出した。
川勝氏は会見で、同案によって主要論点である大井川の水資源問題解決にめどがたったのかを問われると、一転して持論の展開を始めた。
「私どもは掘削中に出る水(そのものを)全量戻すよう求めてきた。今度の案はそれとは違う。掘削中に出る水は恒久的に失われる。生態系に影響が全くないとは思っていない」と主張。水質の問題などを挙げ、「流量だけを言って全て解決するというのは間違いだ」と述べた。
また、静岡工区の環境保全について議論する国土交通省の有識者会議が今月7日、継続的な取り組みで環境への影響を最小化する方針が盛り込まれた報告書案を大筋で了承したことについて「尊重するが、それに従うとは一度も言ったことはない」と牽制(けんせい)した。
だから「田代ダム取水抑制案」は県として受け入れられないとして白紙に戻すつもりだろうか。そもそもは、工事により大井川の流量が減り、下流域の井戸枯れなどを懸念しての水問題だったはずだ。
また、水質というが、工事個所は大井川の源流部だが、大井川の全体流域面積と比べるとわずかでしかない。どれほど水質に変化があるだろうか、その辺りを科学的に解析したのだろうか?していないならただの難癖だ。
無茶苦茶な話だ。「静岡県は一貫してリニアに賛成している」とリニア建設を促進する期成同盟会に参加しているが、やってることは反対勢力そのものだ。